弱者を置き去りの健康保険証廃止、医療難民続出必至!生命、健康を人質の「デジタル社会化」マイナカードの大罪

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 本当に誰か考えたのか、無論、官僚が発案、政治家と官僚の
グルなのだろうが、何のための「デジタル社会」なのか、その
とんでもない弊害に唖然慄然だが国(政治家・官僚)は見直しは
一切なく、強制の一心である。「ONLINE資格確認」システム
導入、クリニック、病院など保険医療機関の導入の負担は莫大
で、単に導入補助金を受け取れば済む、わけではない。要は、
そこまで手間ひまをかけて、実質何のメリットもないからであ
る。オンラインだからネットだが、これも純粋にNTT西、東の
光サービスでなければならない。SoftBank光、au光、ドコモ光
でも他のあらゆる光、J-com,地域のケーブルの光でも全てダ
メである。私は何か予感めいたものを感じ、受付のPCのネット
はNTT西のフレッツ、光ネクストから一切変更しなかった。中
国地方の医療機関はオンライン資格確認は必ずNTT中国データ
と契約しなければならない。オンライン資格確認のPCは受付の
PCとはまた別で受付レセコンPCと接続、NTT中国データがオン
ライン資格確認のPC,Windows10に100以上の設定を積み重ねて
やっと実用化となる。
 
 医療機関の事情はまだいい、問題は患者さん側である。乳幼
児から超高齢者まで保険診療には「マイナカード」が必須、つ
まり今年、2024年の12月12日で「健康保険証は廃止」である。
マイナカードはなければ別に証明書が発行されるが、それとて
郵送してくれるわけではない。

 とにかく問題は

 ①マイナーカードを作れない(将来の問題で更新できない)

 これがまず基本の重大問題である。役所の行列に並ばね
 ばならない。体を動かしにくい人、寝たきりの高齢者、
 独居の高齢者、また夫婦、疾患で長時間の行列に並ぶの
 が困難な人は非常に多い、また交通手段のない人、むろ
 ん乳幼児から幼少児、子供、小中高生、さらに重大は障
 害者、また介施設入所、病院に長期入院のケース、いず 
 も非常にありふれて膨大な数だ。それらがマイナカード
 作成、更新手続きに出向けないケースも非常に莫大であ
 る。厚労省は「代理人」でもいいと云うが、そんな親切 
 な代理人がいる人ばかりではない。介護施設でも数多い、 
 入所者、家族が代理人になれないケースも多い、子供など
 は就職などで遠くに、あるいは子供がいない、では施設の
 職員が作成に並ぶ?絶対ないとは言わないが、一人でも
 難儀でまた代理人は二度手間である。あまりに煩わしい
 負担で、現実、不可能なケースが多いはずだ。

 ②顔認証というシステム自体が、健康を害し、危機的な
 状況での医療機関受診という基本的性格に全く適合しない 
 こと。疾病、外傷などは顔貌に大きな影響を本質的に与え
 るからである。意識不明、意識朦朧、「顔認証」は健康人
 が無難な状態で可能な認証手段であり、医療受診には絶対
 禁忌な代物である。来院数の非常に多い病院では顔認証ト
 ラブルに激怒した患者で警察が来るなどの騒動まで起きて
 いる。暗証番号でいい、もなっているが実は難物である。
 暗証番号がわからない、ケースが非常に多いのである。
 暗証番号再設定でまた役所に並ぶしかない。

 とにかく手間いらずだった従来の健康保険証など、期限が
 来る前に市役所が郵送してくれていたのだから。手間いら
 ずが死ぬほどの負担と医療難民化では、なんとも馬鹿げ た
 デジタル化である。「デジタル社会」実現と云うなら、もっ
とやるべき分野があるはずだろう。いきなり健康保険証を廃止
してマイナカード、利便性向上どころか医療難民続出は避けよ
うもない。許されることではない。

 長年の議院内閣制、議会と官僚制の癒着一体化、行政権と
 立法権の峻別の破綻による民意の無視が明治以降の慣行、
 誰のための国かと言わざるを得ない。


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