つぶやき館　(元祖つぶやき館)　移転しました

　京都国際高校が夏の甲子園を制した、京都の代表校の準
優勝は近年でも何回かあるが、例えば京都商業、京都西な
どがあるが優勝となると平安の68年前が最も近くなってし
まう。京都は民族的偏見に基づくトラブルが多発してきた
経緯がある。京都国際が日本と韓国の融和の促進となった
ことは慶賀すべきことである。

　1956年、昭和31年である、今を去る68年前、甲子園大会
夏の選手権を制したのは京都の平安高校、8月20日、決勝で
岐阜商業を３－２で下した。この時点で平安は三度目の夏、
制覇である。春は基本的に招待大会で優勝しても「全国制
覇」とは云い難い、平安の実績は素晴らしい。

　この年、優勝の原動力は岩井喜治（いわいよしはる）投手
と左右の打者が交互に並ぶジグザグ打線、だが優勝に直結の
功労者はやはり岩井投手である。大きく割れるドロップを
惜しみなく投げて強敵を抑え、試合ごとに調子を上げ、シュ
ートもまぜて岐阜商業は一安打のみであった。身長は170cm、
体重63kg、黒縁メガネという、もっさりタイプ。無口で優勝
決定の瞬間もにこりともせず、ベンチに黙って引き上げた。
明治大学に進学し、その後、日立製作所に入社、野球を続け
た。