今年、2023年12月2日以降、健康保険証の新規発行は停止、「資格証明書」発行だが「申請なし発行」の期間は未定
国は「デジタル社会の実現」のため「健康保険証」をダシ
、と云うより「命と健康」を人質に取ったわけで、およそ無
意味で百害あって一利なしの暴挙と云わざるを得ない。日常
の診療でも、些細なトラブルで受付業務が停止してしまうこ
とも珍しくないし、そもそも「病気で来院」の人を「顔認証」
という発想自体が全く誤っている。全てをマイナカードにま
とめれば便利?韓国ではそれで40%の人が紛失して名無しの
権兵衛になったそうだが、この手のカードを作って廃止した
国も多い。デジタル化ならもっとたにやることがいくらでも
あるのに、健康保険証をまず利用とは、と国民の意向を無視
のいつもながらの暴走にあきれ果ててしまう。だが、形だけは
選挙で選ばれた政府、というわけである。
とにかく健康保険証は弱い立場の人の物といって差し支え
ない。期間がすぎれば市役所などが送ってくれていた、まさ
に「手間いらず」のものが、今度は難行苦行の果の「みせかけ
の利便性」となってしまった。まずはマイナカードを作れない
弱者が多い、まず更新はさらに苦行で難しいだろう。パスワー
ドを忘れる、また紛失も発生する。全て市役所に行って長時間
の仕事となる。出向けない弱者、代理人などいない弱者が多い。
だが今年、12月2日から健康保険証の新規発行は停止、そこで
「資格証明書」を発行、マイナカードを作っていない人だで申
請は不要、だが不要で発行の期間は未定、「当分の間」という
だけである。
武見厚生労働大臣への質問と答弁
①2024年12月2日から最大、一年間は原稿の健康保険証の使用
は可能
②マイナ保険証を持たない人には、申請なし資格確認書を発行
する。申請なしで資格確認書が送られてくる期間は「当分の
間」
③資格確認書の有効期間は5年以内で欠く保険者(協会けんぽ等)
が定める
細かい部分はさらにあるのだが、現実の生活への影響は深刻と云
わねばならない。体の動かしにくいひと、交通難民、孤立した人
などはマイナカード取得は容易ではない。資格確認書、証明書は
当面は送られてくるが、半ば脅されているようなものだ。マイナカ
‐ドならではの利便性、メリットは患者側にはない。医療機関もない
のであり、リスクを数多く背負う羽目になる。
手間いらずが、苦心惨憺の代物に、とは進歩と言える道理はない。
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