だんだん時間の経つのが異常に早くなってくる。踏みとどまらねばならぬ

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 加齢していくと、明らかに時間の経つのが早くなってくる。
幼いこ頃、未就学の頃、記憶からすると、その時間は本当に
長い。人生は二十歳までが長く感じられる。ある意味、人生
とは二十歳まで、と云って差し支えないくらい、である。

 二十歳までが、ある意味、、人生のすべて、その後は二十歳
までの人生のあり方が展開するのみである。二十歳まではそれ
ほど重要なのだが、自分の責任でもない悪い環境で育てられた
り、毒親の虐待、脅し、不幸への誘導に翻弄されたり、思うに
任せないことが多いが、しかし二十歳までが人生を決めると云
ってあながち過言ではない。とにかく二十歳までは長い、その
感覚でいくと人生は途轍もなく長い、ウンザリ、するほどであ
る。だが、徐々に時間の過ぎるのが早くなっていく。三十坂、
四十坂、ここらが人生の佳境と言いたいが、もっとも人生で世
知辛い時代でもある。五十代、六十代、最も人生を楽しめる
時期だと思えてならない。私の人生行路の場合だが、問題は
古希、70歳である。後期高齢までわずかだ、四、五年したら
だが、逆に、四、五年前など昨日みたいなものだ75歳以上の
人生もあるが、平均年齢まで生きられる保証など、どこにも
ない。お金もいつまでも潤沢にある道理もない。

 そういう人生行路の諸段階における、この段階では時間の
経つのが異常に早くなってくる。朝起き、多少、仕事をこな
し、ネットも散策していると、すぐに昼である。昼休みは
雑用で外出、これも二時間だがあっという間、それから午後の
仕事、。すぐに夕方、日もくれてその日の診療時間も終わる。
後片付け、会計、その他雑用をこなし、家族で本宅へ、夕食、
お風呂、これまた瞬時のようだ。以前はこれほど、時間の経過
の速さを感じてはいなかった。

 さて、ここが人生の踏ん張りどころである。時の流れの早さ
に狼狽してはならない。踏みとどまらねばならない。時の経過
に流されてはならないわけである。あっという間に時の奔流に
溺れて滝壺に落ちてしまいかねない。時の経過はどこまでも自
分の精神の反映である。時の加速を止めなければならない、そ
れは可能なのである。

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