高校で物理で赤点をとった場合?都筑卓司『場とはなにか』、中村伝『近代物理の発想1,2』を勧める。
高校で一番、赤点を取りやすい科目はダントツで物理だと
思う。ついで化学だろうか。この理系二科目は実に要注意で
ある。実際、理系でも生物系志向の人は物理を苦手とする人が
結構いる。親族で大阪の高津高校だったか、富山医薬大の薬学
部に進まれた人だが、いつだったか、かなり前だが「実は高校
時代、物理で赤点をとってしまって」と云われ、なるほど、物
理は難物と思った。
中学時代、もうはるか昔だが、理科は物理、化学の第1分野
、生物地学の第二分野とあって私は理科は得意だった。学年で
も何度も理科でトップの成績ををとった。真面目に勉強してい
た?結局、報われなかったが、中学時代はひたむきに勉強した。
たが家庭環境、学校の環境が悪かった。もし親が金光学園に行
かせてくれていたら、と思う。だが中3の三学期、一月に重病
にかかり、高校の学年が遅れる羽目になり、復学しても恥ずか
しさばかりで、さっぱり真面目に勉強する気がなくなってしま
った。その最大の弊害は物理に出てしまった。かくて高3、
進学クラスのありながら、クラスで一人、物路で赤点をとっ
てしまったようだ。別に通知表に赤丸がついたわけではなかった
たが、とにかく最低だった。実質、赤点である。まあ高校がうる
さく云うこともなかったので救われたが。
で高校の物理で赤点、ヤフー知恵袋などでの相談が多い。他の
科目では化学が多い。
まず物理は高校でどう学ぶ?すぐに「公式を理解せよ」といわ
れる。だが運動方程式
α=f/m
でもこの超重要な公式が不可解である。これは加速度は質量に反
比例し、力に比例する。そもそも力も質量も定義されていないの
だから、これは3つの要素の何を定義したもの?私はここで、停ま
ってしまった。えらく簡単で単純なようだが、しっくり行かない。
高校物理では「場」の概念をあまり教えないが、実はこれなくし
て物理は一歩も進まない。また「運動量」という概念、質量✕速度
という物理量、これが非常に重要である。「場」についてはブルー
バックスの「場とはなにか」をぜひ読んでほしい。高校物理に直接
あまり関わらないが、同じ著者による「はたして空間は曲がってい
るのか」もぜひぜひである。ブルーバックスは物理関係で有益なも
のが多いが、高校物理とかけ離れすぎているものが、やはり売れ行
きを考えてか多い。地味な電磁気学の巻もあったが絶版だろうか。
でも古書で入手可能、ぜひ読んでほしい。
都筑卓司 「場とはなにか」ブルーバックス
中村伝 「近代物理の発想1」、「近代物理の発想2」
お勧めします。教科書、参考書では理解できないものがかなり疑問
が氷解する。ただしテストの点に結びつくとは言い難い。だが、この
ような基本的な考え方を教科書、参考書に書いていないので理解でき
なかったのである。
参考書では、もうむかし絶版、竹内均「よくわかる物理」が
よかったが、入手できない。
教科書も参考書も物理はわかりにくい。
だから点が欲しけりゃ、
問題集を一問ずつ解いていく、なのだが私はどうも高校からの物理
は才能が多少かなり影響しそうに思える。実際、得意なやつは苦も無
く物理で高得点をとっている傾向がある。あんなわかりにくい参考書
で本当に理解できているのか?だが、たかが高校物理でも才能は必要
と思える。
だから、・・・・・努力しても物理で点が取れないやつは取れない。
なんとか努力を認めてもらって赤点を免れる、だけである。武士は
あきらめが肝心である。せめて真面目な授業態度で日常点を認めさせ
ることだ。
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