アメリカ大統領選、トランプ候補、手持ちの攻撃材料を封印、討論会の失敗は結果的にはプラスの可能性も

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 さて、日本人も気が揉めるアメリカ大統領選である。先日の
討論会は民主党のハリス候補の単純な挑発にトランプ候補がま
んまと乗せられてしまった。だから、この討論会に関する限り
民主党のハリス候補の勝利ということになる。実際、大統領選
のかけ率はすでにハリス候補優位だそうだ。たしかにその見方
も説得力はある。冷静に相手の挑発をいなし、巧みに主張を展
開ということがトランプ候補は苦手である。だから、なのだが、
ものは考えようである。基本的に共和党支持、民主党支持はそ
れぞれ個人で基本的に決まっている。どちらに入れるか未定の
浮動表層はさほど多くはない。あの討論会のトランプ候補の、
あまりに下手くそな対応は逆に共和党支持者に危機感を呼び起
こしたといえる。

 それにしてもハリスの副大統領時代、今もそうだが、全くの
実績のなさ、政治音痴ぶり、政策の矛盾、トランプ側は攻撃の
材料を準備していてまるで使わず、ハリスの逆に策略に乗せら
れてしまったのだ。スタッフ、周囲は茫然唖然であった。

 無論、一寸作は闇、というもだが、トランプ候補は意外に
粘りを持つ、と見ることも可能だ。利害的にトランプ候補、共和
党の政策に利益を感じている層はアメリカには多い。石油、石炭
は広範な雇用を持つが、太陽光発電は雇用は生み出さない。また、
原材料化学物質も生み出さない。石油の用途はあまりに広範であ
る。

 トランプ候補はお上手者でないだけに、弁舌の巧みなハリス候
補に討論会では翻弄される危惧は十分あった、が結果的にその危
現実化した。政治家としての手腕に疑問のあるハリス候補だが、
口が上手い。

 トランプ陣営の危機感は収まりそうにはない。あと一度、討論
会のチャンスはある。やはり相手の挑発に乗せられないというや
りカ型が必要である。ハリスの地すべり的勝利はないと思える。
トランプ候補の最後の戦いである。期待したい。

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