神戸に行って感じたこと、やはり外人観光客は超少ない、観光スポットの希薄さと京都、大阪、奈良に近接の不利
神戸はインバウンドから取り残された街だとされる。確かに
外国人観光客、外人さんが神戸で何を見る?と考えても、確か
にめぼしいスポットなど思いつかない。南京町、北野町は代表
的は旧来の観光スポットだが、どう考えても限りなく日本人向
けである。繁華街も大阪に比べて半端だ。せいぜい焼肉屋、と
は云うが、焼肉屋ならどこでもあるし、近場では大阪のコリア
タウンなど個性的な焼き肉のスポットだ。なら京都だって、大
阪だった日本人向けだろうと考えても、単に日本人向けを超え
た規模の大きさ、深さ、独自の魅力が備わっている。むしろ、
歩いた感じでは岡山のほうがよっぽど外人観光客が目立つくら
いだ。
と、これだけ書けばそれで十分、とも言えるが不可解な部分
もある。神戸が元来、生田川沿いのスラムを中心として拡大し
た街とも言える。スラムが岩盤的だからインバウンドに嫌われ
るのだろうか?なら大阪の西成、あいりん地区はインバウンド
の人気スポットだ。異常な狭さ?山と海が近すぎる、それなら
狭くてインバウンドが盛況という街、場所は数多い。エキゾチ
ックは外人に嫌われる?一面の真実だが、どこまでも一面だ。
そもそも神戸全体を見渡してさしてエキゾチックでもなんでも
ない異人館ていどでエキゾチックというのもおこがましい。
北野町なんかラブホテルが目立つばかりだ。
私はインバウンドの最強の街、京都と大阪に近接していると
いう立地の不利が小さくないと感じる。確かにインバウンド向
きのスポットに非常に希薄は大きな要素だが、京都、大阪、ま
た奈良に近いという点はインバウンドに致命的だ。日本人観光
客はそれなりに多い。それもやはり三宮あたりに集中しやすい。
日本人観光客のいっときの気晴らしには向いているかもしれない
が観光地と云えるかどうかである。大阪も神戸も殺伐だが、大阪
は単に殺伐を超えた広さと魅力が、スポットがあるが、神戸には
殺伐たる狭さで終わっている。
私は神戸の大学を出だ。つまり短くない期間、神戸で大学生活
を送ったわけだが、思い返せば神戸に根ざすスラム的性格に知ら
ぬ間に人生を破壊された、という気持ち否定できない。
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