ところで(2024年)アメリカ大統領選、トランプ支持のサイレント・マジョリティの底力は?

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 いよいよアメリカ大統領選まで一ヶ月を切った。ハリス、ト
ランプは支持率拮抗だが世論調査ではトランプ優位は白人男性
のみ、それ以外、白人女性、ヒスパニック系、アフリカ系、さ
らにインド系、その他有色人種、全てハリス副大統領が支持率
は勝っている。しかも大幅にである。もっともトランプ支持層
は世論調査に応じない傾向がある。副大統領としての実績は評
価できないハリス女史だが、・・・・・

 とにかくハリス女史は無類のお上手者、パフォーマーである。
真逆でトランプ氏はとにかく単細胞なのか、ハリス女史に子ど
も扱いされてしまった。別に冷静にハリス女史のウィークポイ
ントをつけるし、事前に準備していたのだが、ハリス女史の巧
妙さに翻弄されて弱点をさらしてしまった。

だが従来から指摘されていたハリス女史の「アドリブ能力」
の低さ、これは討論会で何とか隠し仰せたが随所に露見して
いるようだ。トランプ氏が冷徹な人物ならこれに付込めた気
もするが、トランプ氏が稀代のやはりアドリブ能力の欠如し
た人物だったのが討論会ではハリス女史に幸いしたようだ。

 そこで問題はアメリカ大統領選の独自の制度である。州の自
主性をどこまでも尊重、その州で各得票数が一票でも多ければ
州の割り当てられた選挙人数、すべてを獲得、小選挙区のコン
セプトだが、州の有する選挙人数がさまざまである。そこから
全米での得票数で勝っても結果は敗北、ということが起こり
得る。要は「一票でも選挙区で勝ればすべて取る」の小選挙区
コンセプトゆえなのだが、ヒラリー・クリントンより300万票
も得票票数はすくなかったトランプ氏が最終的に大統領当選、
ケネディ大統領もニクソン候補に全米での得票数は劣ったが、
最終的に大統領になった。で、今回は、だが全体的にハリス女
史得票数が優勢に推移?

 だがアメリカ独自の産業労働者階層、シェールオイル、石油
関連業界、伝統的なアメリカの強みとなる産業の労働者、関連
の人たち、これは民主党の単純な脱炭政策で大きな打撃を被る
以上はトランプ氏しか選択肢はない。前回、バイデン当選への
大反発の騒動、乱入騒ぎのあの階層である。また流入する移民
へ反発、危機感を抱く層は少ないものではない。そのようなト
ランプ支持層は世論調査に応じない人が多い。

 さらに拡大のイスラエル、イランの戦闘、イスラエル支持
を明言のバイデン、ハリスを考えればアメリカのユダヤ人は
ハリス支持に回りそうだ。ハリス女史に流れは傾くだろうか。

 したがって結果は微妙だがハリス有利とも断言ができないが、
トランプ氏も容易な戦いではない。キャラクターで苦手とする
対抗馬だ。アメリカの伝統的なやや底辺労働者階層がどこまで
トランプ氏に投票するか、である。結果にかかわらずアメリカ
の分断は避けられない。

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