稲刈りシーズン、コメ作りは粒粒辛苦!やはり米価は安い。だが将来の担い手が致命的に不足

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 「粒粒辛苦」という言葉がある。もとは中国、漢詩で米作り
の苦難を表す言葉として出ている。コメの粒、一粒一粒がまさ
しく大変な労力の結実、ということである。戦後はすぐに機械
化は進まなかった、私は小学生の頃はまだ牛の力を借りていた。
そレから徐々に農機が本格的に投入されてきたが、それでも人
の手が必要な作業は多い。いかに農機が普及しても、ある意味、
基本は人の手である。農機は画期的だが価格は高く、維持費も
かかる。故障も多い、最近はとくに燃料費も高騰である。最大
の悩みともいえる病害虫、また鳥獣の害も気が気でない。コメ
はハウス内では出来ないのである。何より天候に左右される。

 さて、今日は稲刈りをされている田が多い。カンカン照りで
作業は農機投入でも大変な作業だ。一年に費やす諸経費、労力
、気遣い、心配は大変なものだ。それで、あの米価では、と思
わずにはおれない。5kgで3000円を高いと言われたら農家もたま
らないだろう。議員定数というのか、国会議員の数は「一票の
格差」の大合唱で人口集中の大都市部にますます議員定数は集
中する。農村地域の代表となる議員がすくなくなるばかりだ。
消費者から言えば何でも安い方がいい、だが農産物、国内の農
産物は安ければいいでは済まない。もやしの異常な安さは話題
でも、たしかに農業とは儲からないものだ。「新自由主義」だ
ろうか、「不採算な農家はどんどんやめて減ればいい」という
コメント、意見がよく経済雑誌に載る。国内農業でいうなら、
全く妥当しない。アメリカでも農業に株式会社はほとんど進出
していない。要は儲からないのである。日本も農業法人の積極
活用は相当前に制定され、また株式会社の参入も認められてい
るが現実、日本農業は大規模化、画期的にコストを低くする大
規模化は不可能である。いわれなくても農業構造改善事業など
はるか昔から合理化の努力がなされてきた。

 だが徹底、合理化してコストを下げ、生産を増やせば価格は
すぐ急落してしまいかねない。ただでさえも儲からない農業が
合理化故に破綻するという結果にもなる。

 減反のまず最大の理由は生産を減らし、米価を維持、上昇さ
せることだと思う。2023年度、米作農家、最終的に純利益は一
戸あたり1万円だったのである。大赤字にならなければ田を維持
できたからいい、と思う人もいずれいなくなってしまう。コメづ
くり従事の農民の平均年齢は、ほぼ70歳である。数年後はどうな
るだろうか。若い人にというが、若い人自体が激減なのだ。団塊
ジュニアで最も若い年齢がもう50歳になろうとして団塊ジュニア
も55歳が迫っている。

 

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