ウクライナの「勝利計画」と秘められた核再保有の念願、ジョーカーとしてのイスラエルの存在
北朝鮮参戦というウクライナにすれば思わぬ伏兵の出現だが
、北朝鮮軍が決定的な戦局転換をもたらすとは考えにくい。実
はゼレンスキー大統領の考えていることは将来を見透した荘厳
なものである。何よりもウクライナを統率の乏しい分裂国家と
みなす、つまり低評価は誤りであり、実際は軍国ソ連の中枢を
担った軍事兵器生産地域である、ウランも生産量も世界レベル
で空母も有していた(中国の最初の空母はウクライナから購入し
たもの)で、ウクライナ一国で核保有国だった。それをわざわざ
「親切」に核放棄したらロシアの侵攻だから、「核さえ保有し
ていたら」と悔しい思いに駆られるのも当然だろう。そこで
欧米各国の要人と会談をゼレンスキー大統領は行っている、
ハリス、トランプ両大統領候補は無論のこと、バイデン、NATO
幹部と会談をこなしている。
★ウクライナの勝利計画
1️⃣NATO加盟交渉へに即時・無条件の招待
2️⃣ロシアとの緩衝地帯を自国内領土に限定せずロシア領内へ
移す
欧米製の長距離ミサイルによるロシア本土攻撃の許可
ウクライナでのミサイル、ドローンの生産への投資促進
3️⃣非核の戦略的抑止力のパッケージの配置
4️⃣ウクライナで産出される戦略上重要な地下資源の共同開発
5️⃣NATOの安全強化のため、ウクライナ軍の活用、在欧米郡の
肩代わり
NATO加盟は当然ながら、戦争終結が条件とならざるを得ない。
現状でNATOにウクライナが加盟したら、NATOはすぐにでも参戦
しなければならない。「一国への攻撃は全体への攻撃とみなす」
という掟である。
ソ連、それ以降もウクライナはロシア内の軍事拠点であった。
それゆえウクライナ軍は強靭ということになる。わかりやすく
云うならばウクライナは典型的な軍事国家、世界屈指の兵器生産
国家ということである。「何故、ロシアが弱すぎる?」という素
朴な疑問はウクライナの際立った軍的性格をしらないことに起因
する。ただ欧米からの莫大な軍事援助があったから、ではない。
実は3️⃣でっわざわざ「非核の~」という思わせぶりな形容を行
っていることに、ウクライナの真の隠された真意がある。トラン
プ候補との対談でゼレンスキーは「NATOに加盟できないなら核
保有が必要」と訴えた。トランプ候補は理解を示しながら、すぐ
に「負けいくさ」発言を行った。ウクライナ理解の鍵は核である。
非核の戦略的抑止のパッケージはこれも意味深で、広範な兵器
を想定しているのかもしれない。化学兵器がまず挙げられる。さ
らにロシアには生物壁が有効とみているフシがある。
現実の停戦条件で、東部ドネツク州のロシア帰属を認める代わ
りにNATO加盟を果たす、ということが考えられる。これについ
て断固、ドネツク州奪還というなら延々と戦争は続きそうだ。
落とし所はここしかなく、ウクライナの軍事国家化を推進、NATO
加盟とセット、はなおまともに取り上げられていない。これなら
ロシアも応じるだろうが。
「非核」の戦略パッケージの真の意味深は核再保有っである。
NPT体制に順応、NATO加盟なら核再保有は不可能である。もし
NATO加盟が果たせず、なら核保有はゼレンスキーの言明してい
ることである。ここで重要なのがイスラエルである。ハマスから
のミサイル攻撃の直後、ゼレンスキーはすぐにイスラエル訪問
を希望し、共闘すら匂わせた。ユダヤの血が流れるゼレンスキー
にとってイスラエルはジョーカーである。秘密裏の核保有という
点でイスラエルは秀でている。そこをゼレンスキーが狙わないは
あずはないだろう。
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