自民と連立政権を組んだ少数議席野党はそこで命運が尽きるが、さりとて立民と維新が組めるはずもない

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 石破首相は国民民主(以後、国民)党に連立を呼びかける腹づ
もりだそうだ。しかし総理を出させてやるという甘言に誘わ
れ、過半数割れの自民と連立を組んだ少数議席野党の命運は
野党性を喪失、さりとて保守にもなりきれず、そこで命運が
尽きる。村山総理での自民、社会党政権後、では社会党がど
うなったか、である。なら野党が結束、で政権交代議席数
からは十分可能だが、では立民と維新が組めるはずはない、
要は立民がいい思いをするだけである。国民の玉木代表は
自民から総理にしてやる、あるいは立民からも総理にして
やる、と誘惑させるだろうが(立民はあくまで仮定の話であ
る)結局、少数政党は利用されてポイである。いくら国民が
躍進でも28議席である。維新は38議席。

 かってのように自民が野党から当選者を一本釣りも、も
はや泥舟化した自民になびくバカな当選議員もいない。

 日本のように基本的な構造が自民一強、万年政権党という
国はやや珍しく、ヨーロッパなどでは議席数に応じてしょっ
ちゅう連立の模索、組み換えで新たな政権が出来ている。日
本もその前兆だろうか。自民党が小選挙区制に固執したのは、
日本の保守的政治風土なら小選挙区なら相対トップだけ当選
、と云うから安心の永久政権という思惑だった。たしかに第
二期安倍政権以後は、その通りで各得票数の比率は半分もな
いのに圧倒的な議席数を確保、「選挙をやれば大勝」うんざ
りの圧倒的議席数、その甘い考えが打ち砕かれたわけである。

 本当に国民が直接、国民の腹が痛むわけでもない「政治と
カネ」にそれほど憤慨したのか?と怪訝に感じるが、ただ日
本人はとになく流されやすい、メディア・マスコミの世論
誘導に乗りやすい、「マスクをしろ」と云われたら一生マス
クをする人が多いような誘導されやすい国民性である。だか
ら、「政治とカネ」問題に誘導されての結果、にしても、マ
イナ保険証、「そもそも作れない、更新できない」マイナカ
ーど、弱者切り捨てゴリ押しの自民と官僚のタッグに大きな
ダメージとなったのは間違いない。

 で、どうなる?石破少数政権か野党が合流し、かっての
新進党政権、自民と共産が野党の再現なのか?しかし維新
は立民とは組まない、自己否定である。自民でも立民でも
手を貸すとあとはご用済み、衰退の道であるから、安易に
連立に乗るとは考えにくい。

 よくよく議席数を検討すべき

 自民 191、公明24  与党 215

 立民148、維新38、国民28、れいわ9,共産8, 参政3,
 
 保守3,社民1、無所属・その他 12

 無所属から自民入は最大5名以下だろう。国民と連立しても
わずかな過半数超え、

 だが野党共同での内閣不信任案提出は決定済だ。

 立民、維新、国民、社民、れいわ連立、ありえないが、それ
なら224議席、過半数に届かない。奢る立民とて148議席でしか
ないのだ。

 結論はにっちもさっちもいかない、不安定な政治状況は続く
ということだ。どうにもならない絶妙の議席数だ。

 全ては石破の獲得権力に目がくらんでの解散権の罠にはまっ
た浅ましい愚昧さに由来している。

 自民次期総裁?は議席を30%以上失った自民党の総裁を引き
受ける者がいるのかどうか、石破継続はその意味で可能性は
低くない。

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