衆院選2024、岡山四区で自民現職・橋本岳が立民・柚木道義に敗退の理由を考える

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 事前の予測とはなるほど当たるもの、といささか感心した、
立民優勢、自民苦戦、公明も、なのだが最近の選挙の雰囲気
では若者を中心に立民は「オワコン」、ネトウヨ化の保守反
動の波は半永久化?と思っていたが、「政治とカネ」に国民
がこれほど敏感とは、直接、国民の腹が痛まない「裏金」が
直接国民の腹が痛む多くの切実な問題、庶民重税、健康保健
証廃止、マイナ保険証強要の混乱、不便さ、あまりの教育費
の負担、・・・・を押しのけて国民の頭をオキュパイすると
は、・・・なのだ。結果的に官僚の傀儡となり、国民に理不
尽な政策を押し付ける自民党が30%以上の減少となって過半
数を大きく割り込んだのである。「政治とカネ」がおもわぬ、
ジョーカーとなったのは否めない。

 首班指名は魑魅魍魎である。泥舟の自民党に一本釣りされ
る当選議員はさほどいるはずもない。だが微妙、全野党が、
では野田に一本化?これもあり得ない。不信任案では一本化
してもである。国民の玉木代表を首相に、これに乗った小政
党は政治生命を失うのは村山首班指名、自社連立で明らかだ。

 ところで地元、実質、倉敷小選挙区ともいえる岡山四区、
自民は橋下龍太郎の世襲、橋本岳、これは福山市イコール
選挙区の広島六区に構造が似ている。元参議院議員、福山
商工会議所会頭、日東製網の小林の孫の小林史明が自民現職、
結果は小林史明が楽勝、橋本岳は柚木道義に接戦ながら敗退、
比例復活も果たせなかった。別に広島六区が自民圧倒的、と
いう風土ではない。宮沢熹一の甥の宮沢洋一は落選して選挙
区追放である。福山に根ざさない、また財務官僚、増税派の
宮沢洋一は福山選挙区で不人気を極めた。要は単に世襲要素
だけでは当選は継続しない。小林史明は地元、福山育ちで英数
学館高校、なにより小林家系は福山に密着している。

 まず橋本岳の落選の要因だが

 ①政治とカネで逆風?それはあったかもしれないが、中国地
方小選挙区では自民が多くで危なげなく勝利している。例外区
もある。その例外の一つは岡山四区、ほぼイコール倉敷選挙区
であった。

 ②ライバルの立民の柚木道義が異常な努力家、やり手である。
これは重要である。世襲と真逆である。選挙区外だがまあ地元
の金光学園から岡山大学。橋下岳には手強い相手で、過去にも
何度も苦渋をなめさせられ、比例復活も果たせず臥薪嘗胆、が
幾度かある。絶対楽勝できない相手である。ちょっと狂気じみ
たと思えるほどの柚木である。倉敷市玉島の上成出身、上成小
学校方金光学園中学、高校、岡山大、父親は介護関係、母親は
看護師だという。

 ③橋下岳も日常活動から頑張ったのは事実、それはパーティー
にも出た私もよく感じている。だが、それは柚木ほど、がむしゃ
らではない。これはゼロからの地盤から出発の柚木とはことな
るのでやむを得ない面はある。

 ④ちょっと云い難いが女性などに話を聞くと、離婚が結構、影
 響しているとおもえるフシがある。世襲なのに、子供が四人?
 もいて離婚、再婚とは、では誰が選挙区を継ぐ?別に世襲の必
 要もないのだ。うかうかすると倉敷市で絶大な人気の伊東香織
 市長の投入さえあり得る。橋本龍伍以来の橋本が途絶えかえな
 い。

 ⑤私が疑問を感じたこと、「比例は公明に」

 「小選挙区は橋本岳、比例区は公明」という橋本陣営の要請で
 ある。公明党、創価学会票をに期待、は明白でも、「公明党に
 頼む」と私に電話をしてきた高校同期も「小選挙区は橋本に」
 とは全く言わなかった。なのになぜ、「比例は公明に」なのだ
 ろうか、「比例は自民」を要請しても比例復活したかどうか
 わからないが、自身にはマイナスとなったのは間違いない。
 しかし、「小選挙区は勝てる」とやや楽観していた感じがある。
 絶体絶命の危機感はなかった。

 参議院の小野田紀美が、「あはは、公明党の支援なんかいらな
 いわよ」とSNSで公言、選挙は立民に圧倒的勝利をを考えれば
 い。橋本岳陣営の公明依存があまりに顕著で、記念撮影も、だ
 が、これが間違っていた、と言わざるを得ない。小野田に見ら
 れる心意気がない

 公明党、要は創価学会の支援を期待し、それを過大評価して
いた。この総選挙での公明の衰退ぶりをみれば、明らかである。
公明党は創価学会の政治部門だが、その創価学会が戦後からの
社会的存在意義をほぼ失おうとしている。日本の社会構造の変
化である。私は公明党は、もはやその存在意義を失ったため、
解党するのが適当と考えざるを得ない。その公明党、創価学会
の支援に頼り、過大評価のマイナスである。

 ⑤橋本のルーツが総社市であること、将来を見越し、総社市
 の中学に行っている橋本前議員だが倉敷市ではない。高校も
 岡山市である。

 柚木道義は立民の比例重複で比例順位一位で最初から議員の
座は確約されていた。前回も比例復活である。多少、選挙民も
それを理解し、二人とも国会に送れるよう配慮投票?してほし
かったという気もする。


 戦いはすでに始まっている。選挙区に密着できるのだから
身を粉にしないと柚木道義に勝ることはできない。次回は比
例順位で3位は欲しいが、今回の結果では無理である。

この記事へのコメント

killy
2024年10月30日 16:22
倉敷伊東市長は、政治家です。
豪雨災害の時は、批判が多く「1級河川は国が管理するもの」「災害検証は中止」と言って即座に逃げました。したがって、報告されている災害は、国土交通省、岡山県、各大学の調査によるもので、倉敷市の調査報告では「不明」となっています。
ところが、災害復旧の目途がついた今になってニコニコと顔を出して来ました。これは真似のできない見事な政治家です。