歯痛は必ず自然に消失する、朝の来ない夜はない
何がつらいといって歯痛ほどつらいものはない。歯がある、
ということは無論、哺乳類には必須でも苦しみの大きな原因
である。いい病気はないにしても、歯痛は頻度が超高く、ま
た苦しみの激しさは筆舌に尽くせない点で、人類の実は最大
の悩みでもある。最も重要な医学、まあ医学部ではないのだ
が歯学ほど重要なものはない、とも「一部」で言われるのも
むべなるかなである。
だが現実の歯痛は自然なカリエス(虫歯の進展、周病病か
ら生じるが、歯科治療の結果起こる物が非常に多い。もっと
もあ、りふれた抜髄、根管治療のあとの歯冠補綴、金属や樹
脂のクラウン、また抜髄後のコアを埋入してのその上の前装
冠やクラウン、・・・・・実はその結果、歯痛が起きること
が非常に多い。根管治療は歯科治療の王道ともされるが、根
管治療は別名、「歯内治療」、「しないちりょう」というが
「歯内治療はしないのが正解」というほど、「やったつもり」
でも実は根幹は微細な縦横無尽、何本かの太い根幹だけ消毒
したつもりでも実際は完全な処置は不可能だ、顕微鏡で根管
を覗いても同じことだ。しょせんは不自然なことである。
残根といって歯頚部から下の部分だけ残ることが多い。
そのままなら歯痛も起こることは少ないが、そのボロな残根
を土台に歯冠補綴をそのうえに行うと、歯痛を発することが
多い。残根でも細菌は潜んでいるが、それを駆逐などそもそ
もありえない。根管治療もまやかしで、実は歯を早期に喪失
させる原因となっている。
ともかく、ほっていても歯科治療しても歯痛は生じる。痛
い、耐え難い、・・・・・・だが歯痛はどんなひどいケース
でもまず自然に消失する、下手に歯科医院でいじったら、消
える歯痛も消えなくなるものだ。歯痛のいいところは?実は
まさにここで、放っていても自然と消えてなくなることであ
る。そりゃ,「神経が死ぬから」とも単純には云えないので
ある。
鎮痛剤でひとまず耐える、必ず消失するから待つことであ
る。吉川英治先生の「朝のこない夜はない」である。まずは
鎮痛剤である。
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