クラブツーリズム企画の山陰旅行の観光バスが岡山県蒜山高原の朝鍋牧場の横の市道で横転、ノリ面から転落の事故
報道によると東京のクラブツーリズム企画の岡山県北から
山陰旅行の観光バス、周南市に本社の観光バスが真庭市上徳
山の市道、朝鍋牧場の横の市道で積雪でスリップ、横転しノ
リ面から転落したという。バス会社は防長交通である。運転
手はなぜか広島市在住の65歳、20年以上のバス運転手経験が
あるという。
クラブツーリズムは何かと風評は芳しくない。その体質と
直接に関係があるのかどうか分からないが、私はこの季節、
岡山県北、山陰はまず通常は積雪がかなりあるということ、
冬季の岡山県北、山陰のバスツアーは基本的にリスクがある
と言わざるを得ない。・・・・・・それを云えばスキーバス
など全てじゃないか、と言われるがその通り、全てリスキー
であり、無事故で無事に戻れたら運がいいと思うべきだ。し
かしクラブツーリズム企画のバス旅行は事故が多いのである。
場所は岡山県真庭市の蒜山ICを下りての市道、だが一、二
度このあたりの迂回路を走った経験があった?とはいうが、
主要道の渋滞を嫌って迂回路は、徹底熟知でなければ決して
行ってはならないというおとだ。まして市街地でもなく積雪
で道路幅も不明確な場所だと自殺行為である。ナビ利用だっ
たそうだが、そもそも観光バスなのだ。観光バスが通れる
迂回路など超限られる。極めてローカルなエリアのナビな
どいいか加減であり、横転、ノリ面転落の道も南に向かう
道だったという。
今回は「カーナビの迂回路指示に従った」というが、実に
重要なことは「カーナビの迂回路指示ほどいいか加減なもの
はない」ことで苦し紛れのナビの迂回路は絶対御法度という
ことだ。軽自動車でもそうだから、観光バスなどなおさらで
ある。
ただ渋滞なら待てば目的地に着けるが通行止め!ならどう
か。「もうやめます」とも云いにくいのだろう、JAFなどは
「計画を中止し、引き返すことも必要」とは云うが、クラブ
ツーリズムの許可も得られないだろう。防長交通は請け負っ
ているのである。だが積雪地帯での交通の問題はすぐ事故に
直結する。
積雪地帯でメイン道路から出て一般道、迂回路だが、そう
なると田舎ではろくな道はない。熟知していても観光バスで
あることを思えばあの辺りの市道など走れるものではないし、
そもそも、どこに通じているか、知るのも至難である。だが
その日、岡山の湯郷温泉を出発、島根県安来市の足立美術館
に、という予定の時刻に運転手は焦燥にかられて、積雪の市
道という地獄道、である。幅はわずか2.6mでバスの車幅2.5m
と同じくらいしかない。積雪だからノリ面との境もわからず、
道路状態は悪いからスリップも避けられない。ちょっとスリ
っプしたら車が振られてノリ面にずり落ち、横転転落、とい
うことだ。
うちのクリニックのスタッフのご主人は仕事でよく蒜山な
ど県北に行かれるそうだ。もちろん冬季は積雪である。慣れ
たドライバーなら巧みに難をかわせるが、よそ者では無謀だ。
朝鍋牧場脇の市道だったのでその従業員の人がすぐにかけ
つけた。従業員の方は「あの大きな観光バスがなぜこんな道
に」と驚いていたという。
今回は米子道が事故で通行止め、開通は時間がかかる。そこ
で、だがあまりに条件が悪すぎる。スキーでもないかぎり、こ
の季節、観光で向かう場所ではない。
この記事へのコメント
時は2月、山口市から萩へは積雪の峠を越えます。行くだけでも2日分働いた疲れが出ます。安全運転(40キロ)で走行しているとバスやマイクロバスは60キロで追い抜きます。雪道に慣れている人はこれが日常なのでしょうか。