三八豪雪(1962年12月末~1963年2月初旬〉の思い出


 1963年は前年1962年末から極度の寒冷化、積雪量となり、
北陸、信越地方、東北で未曽有の豪雪、寒冷化となった。
実は私は瀬戸内沿岸の生まれ育ちで豪雪などはさすがに、
その年でも記憶はないがある程度の積雪、それとやはり、と
寒かった。だが北陸などは特に氷河期再来か、と思わせる超
寒冷と豪雪で「白い悪魔」に蹂躙された冬だった。私は強い
印象が残るのは、その年、1963年、昭和38年、西日本地方を
襲った、5月初旬から6月半ば過ぎくらいまで、ほとほとイヤ
ケがさしてくる来る日も来る日も雨ばかり、農業は大被害で
西日本地方の麦作はほぼ全滅し、その麦を畑で燃やす光景が
見られた。

 三八豪雪につづく西日本の長雨、・・・今は何かといえば
CO2、悪いのはすべて化石燃料の燃焼によるCO2でそれで温
暖化する、数々の異常が生じる、と従来は異常気象とは寒冷
化の被害であり、温暖は晴続きでの水不足が問題視されるく
らいだったか、「温暖化恐怖」をあらゆる組織はあらゆる手
段を通じて人々に叩き込む、大衆操作のコペルニクス的転換
であるが、現実の脅威は寒冷化以外にあり得ない。今年の青
森の豪雪を見ても明らかである。

 当時、よく言われたのが「厳冬九年周期説」というもので
1954年、昭和28年12月から昭和29年2月までの厳冬、その後
は暖冬傾向の冬が多かったが、三八豪雪であった。最大の要
因は太陽活動と地球との関係だが、とにかくこの年は季節風
の吹き出しが強く、継続期間が長かった。日本海側は〈この
頃は裏日本側と呼ばれていた〉集中豪雨の下敷き、太平洋側
は異常乾燥状態になった。北陸線では機関士が信号機の雪落
とし、やっと確認して動き出し、辺境地帯は豪雪で孤立し、
余波は九州にも。福岡市は20日間も降雪が続いた。当時の気
象庁はまだまともだった。「今年の冬が異常ではないのです。
本来の冬なんです。まだまだ続きます」と。



 三八豪雪の記録写真は多いが、

 これは福井県、雪に埋もれた郵便ポストを掘り出してハガキ
を投函である。

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 新潟県長岡市の雪に埋もれた光景

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 北陸線は運休が多数、柏崎駅の画像、列車内に宿泊するケー
スが続出した

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 新潟県北魚沼郡の雪下ろし

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 桜島を見上げる鹿児島でも積雪

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この記事へのコメント

killy
2025年01月09日 10:33
この時の新潟豪雪は、幼稚園児だった同僚も「電線が小さな僕でも触れるくらい雪が積もった。」