スイフトスポーツ、あのドライビングポジションではスポーツ走行は無理だった

 
 ついにスイフトスポーツも今年、2025年のファイナルエディ
ションで最後、惜しむ声は多い。まずMT、6速MTでのコンパク
トスポーツ、実に稀有な存在はその通り。価格も本来は安かっ
た。行政的な規制強化でセイフティ・サポーツ装備も強制され
たが2022年11月に購入の私の場合、マイナスオプションでその
非装備が可能だった。スイスポには不要である。一般的に不要
で余計な行政のお節介である。とにかく安く買えたがショップ
オプションはフルに近い装着にしたからその分、だがそれは値
引きでクリアーできた。

 やはり純エンジン車でアイドリングストップなし、は隠れた
大きな魅力となった。家内も昨年に最後のマイカーを検討した
はHEVは違和感、条件としてアイドリンストップなし、またパー
キングブレーキが従来の手動のレバータイプ、これをクリアー
する純エンジン車は意外に見つけにくい。ヤリスも候補だった
ようだが、納期もあり、6ATのスイスポを購入した。

 端的に云えば、最初、アルトをベースに開発設計、で軽自動車
的な性格が存在する。それはボディ、ドライビングポジションに
明確である。でも普通の軽四と比べても、まあ、ハイトの高い軽
四、スーパーハイトに近いドライビングポジションである。とい
うのかトラック、ワンボックスに近いイメージであった。シート
を思い切り下げても、とにかく高い。そのポジションを実現のた
め、シートの座面はとにかく肉厚である。

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 外からスイスポを見たらタイヤを四隅に踏ん張っていかにもス
ポーティーに見えるが、実際乗ると、ポジションが高すぎて、「
これはスポーツ走行は無理」と悟ってしまう。ファイナルエディ
ションはレカロシートなど奢っているそうだが、あの高い座面の
レカロってあるのだろうか、と怪訝に思える。

 さりとて、では低いポジションを、と考えたらボディ形状との
間に矛盾が生じる。シートが高く、さらにフロントウィンドウが
トラック的、ワンボックス的に立っている、傾斜が小さいから、
とにかくガラス面積が小さい。シートが高いから、近くの高い
標識、また信号が見えにくい。

 ハンドリングではシートが高すぎて手が突っ張ったような感じ
になりやすい。重心の高さも感じて、スポーツ走行は全く無理だ
と思った。もちろん飛ばす気は毛頭ない。

 低中速重視のターボはとにかく低速域からターボがビンビンに
効く」あまりにもターボのトルクを感じて、「さそスピードが」と
思って速度を見たら驚く低さだ。低回転からターボを感じすぎて、
つまるところ飛ばす、回転を上げようという気持ちにはならない。
遵法運転には意外に最適だ。上が伸びそうな気がしない。

 最初はシャレの気分でスイフトからでたスイフトスポーツ、ボデ
ィがそもそもスポーツ走行は全く向いていなかった。製造終了は残
念な気はするが、ここらで終わるのも見識かなと思える。あくまで
シャレで作ったスポーツバージョンであった。その結果は明らかで
ある。

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