警察庁のやりたい放題の結果は?マニュアル免許否定の教習所教程、若者をプロのドライバーへの道から排除に等しい


 警察庁のやりたい放題もついに、マニュアル免許の実質否定
に至った。自動車学校、教習所での公的な運転免許取得の教程
で実質、マニュアル免許取得が至難となったこと、そもそもマ
ニュアル免許自体を否定、根絶に等しい改悪である。「マニュ
アル免許などもう時代遅れ、もう日本では乗用車の99%はATだ」
と言うかもしれないし、それこそ例のバカの一つ覚えのような
脱炭素、カーボンニュートラルニに向けて、などとほざくかも
しれない。全くこの世の事情をわきまえない不見識である。
世界でAT圧倒的優位は日本とアメリカだけである。あのEV連呼
の欧州でさえマニュアル優位なのだ。

 まず今後もトラックの圧倒的大多数はエンジン車であり続け
る。これはドグマだけでどうなるものではない。条件が整った
運送会社の市内専用ならEVはあるていど普及するにせよ、全体
的には大きく変わりようがない。ハイブリッドも増えるだろう
が。短距離配送に限る。

 トラックは重量物を運搬するからエンジンもそれに応じた大
トルクを必要とするし、ミッションは堅牢性、耐久性が要求さ
れる。その要求に応えられるミッションはギアによるマニュア
ル・ミッションしかあり得ない。クラッチを通じてドライバー
自身の意思で動力の断続ができなければ安全な走行はできない。
これからも基本的に、トラックはマニュアル車が圧倒的主体で
あり続ける。トラックは基本、オートマ任せはできない。多段
階変速で状況に応じてドライバーが常に最適のシフトを行わね
ばならない。16段変速もあるくらいである。オートマでは対応
できない。

  大型トラックの12速ミッション、シフト

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 バスは?これは若者がとにかく入らない職種だ。逮捕予備軍
と言われるほど、事故の危険が高い。地域にもよるがバスはAT
化が進んでいる。この点はトラックと異なるが、・・・・マニ
ュアル習熟のプロ的ドライバーでなければそもそも対応できる
職種ではない。

 最も重要なこと、プロのドライバーはマニュアル運転に習熟
なくして一人前になることはない、ということだ。マニュアル
経験もなく、バスはATが多いから、では済まない。マニュアル
の運転によってはじめてエンジンの特性というものに習熟し得
るからである。まして圧倒的な重要性、比重を持つ、物流、業
務用トラックの運転は、である。

 この度のマニュアル免許取得制度、教習所の教程の改悪で、実
質、マニュアル免許を警察庁は否定した。おろかも極まれりであ
る。この世の膨大な数のトラックの運転手をどうしようというの
か、基本ATのみの教程、最後に少し「限定解除」という意味合で
マニュアル車の教程が4時間、未経験なものにAT車を叩き込んで、
最後にマニュアル車、アクセルとクラッチの調和を限りなく難し
いと感じるはずだ。実質、マニュアル免許お断りの悪質さである。

 ではプロのドライバーになる道をこれからの若者に閉ざすに等
しい。ただでさえ若者は少なくなるのだ。ますます高齢者に頼る
しかないだろう。他方で認知症口実で露骨に高齢者を排除して、
いったいぜんたい、この国をどうしようというのだろうか。

この記事へのコメント

killy
2025年02月07日 14:13
高齢者講習で、MTを希望したのは60人中2人。
教習車を出すのが面倒なのか、「ATにしていただけませんか?」と言われました。 2人ともOKで、最後に回されました。

ところで、昨日は午前10時でも-1℃。午後2時は3℃でした。