米は本当にそれほど高いのか。数年後には米を作る人は大半がリタイタする。全く先が見えない

 ダウンロード - 2025-02-10T122310.775.jpg
 確かに高いよりい安い方が消費者にはいい。間違いないこ
とである。だが米につい手ては従来の価格が極端に安すぎた。
採算が出るものではない。米作農家に一年して手許に残る現
金はあまりに僅かだ。赤字の米作農家も多い。2023年では米
作農家、平均の純益は1万円ほどだった。なにしろ肥料代、
農機の燃料代、維持費、苗の購入代金、農薬、鳥獣害の防止、
駆除にかかる費用、除草剤、水利費用、作業委託の費用、な
ど非常に負担が多い。また値上がりが著しい。それらトータ
ルの経費、何よりも米作にかかる農作業の重負担である。
いま現在、「高くなった」米価で、・・・・・スーパーも利
易はがっちり確保していうるのだから、米作農家がそもそも
黒字になることが非常に稀有な話である。

 こう書くとする「経済論者」などは「小規模零細が米作を
やめるのは規模拡大に結果的に通じるからいいことだ」、ま
さに日本の農業の現実を知らない「たわごと」である。日本
の米作は農地法の適用下で可能な限りの合理化、規模拡大、
が農業構造改善事業などの形で連綿とンあされてきたし、
また法人化、また企業の参入も条件付きながら認められて
いる。まず日本の国土の制約もあるが、他方で熱帯作物であ
る米をいかに寒冷地でも育てられるようにするか、耐寒品種
改良の長年の努力、それで東北北海道がなんとか米作の最大
産地となり得た。日本の歴史は端的に云えばコメ作りへの苦
闘の歴史だった。

 現状は米作農家の超高齢化は顕著で平均は70歳を超えて最
多年齢は72から73歳であるという。採算は全く出ない。若者
の新規の米作就農はあるにはあるが非常に少ない。農業の特
徴は儲からないことだが、経費の上昇は終わりそうにない。
儲からなくても先祖からの農地の放棄も出来ない、まらとの
兼業農家が実は終焉に向かっている。

 政治状況は「定数是正」でますます人口と同じで議員定数
は大都会地域に集中、農業県の議員定数は減少の一途、で
政治に確かに消費者の意見が反映しやすくはなっている。
なっているが、米5kgが3000円以下でスーパーに並べられる
状況は農家の苦境をあらわす、

 だが根本は米価の動向にかかわらず、数年後にはほぼ米作
に従事するものが大半、いなくなる、死ぬという意味ではなく、
米作からリタイアするということである。少々の米価の上昇で
若者の新規米作就農が増えるわけでない。可能性はほぼないに
等しい。輸入は品種的に日本人向けの米は大規模輸入はできな
い。

 米が高いと騒いで備蓄米放出、にしても先が見えないのであ
る。米作農家が消えていくのである。

この記事へのコメント