ますます尖鋭化する国の高齢運転者排除と優生思想、それは日本社会、経済を崩壊、窒息させないか?

バス路線の減便や廃止が全国で相次いでいる。拘束時間が
非常に長い、早朝出勤で帰宅は夜遅く、給与はまず低い、公務
員なら給与は悪くないだろうが事故リスクは非常に高い、人身
事故の危険性が高すぎる、一度やれば100%失職である。我が
身を考えるなら、バスが好きでたまらない、という変わり者は
別としても到底勧められる職種ではない。バス運転手の年齢構
成は圧倒的に、50代、60代が多い。過酷な拘束時間、給与の低
さ、リスクの高さと、ますます先細りの次の世代の人口、超高齢
化社会のエンドレスの進行を考えればバスの運転手、さらに電車
の運転士、タクシー運転手、トラック運転手などの不足の傾向は
永続化するはずである。それが条件の厳しいバスの運転手にまず
顕在化しているということである。団塊二世に続く世代はますま
す少なくなる一方である。団塊二世もすでに50代、後半になって
いく。もうバスの運転手はリタイアだろう。
子供時代を思い出せば日本は商店街の活況と、とにかく路線バ
スがひっっきりなしに走っていた。正直、バスの排気ガスには閉
口もしたが、どこに行くにも路線バスが走っていた。だが今は、
路線バスはめったに見ない。都市部ではまだまだ路線バスは従来
通り走っているように見えて実態は地方と変わる点はない。
ここで考えることは、日本の国、要は警察庁なのだが高齢者を
自動車運転から排除する政策がますます尖鋭化していることであ
ある。これはプロ、アマのドライバーを問わない。一旦停止一度
の摘発で後期高齢更新からは技能試験が必須である。世界にこん
なことをやっている国はないがマスメディアは例によって熱狂的
な賛同で高齢者憎悪の扇情的報道を続けている。圧倒的に若者
が多かった時代は徹底して「若者の危険運転」と攻撃していたの
が、超高齢化時代になると真逆で何かといえば「また高齢者が」
という扇動、世論操作記事を書き続けている。。もちろん若者多
数の時代と比べて交通事故の件数、死亡者数は激減しているが、そ
れは一切、顧慮しない。一度の一旦停止で半年期限で5ヶ月先しか
予約がとれない「技能試験」では一度しかチャンスはなく、あまり
に露骨な高齢者排除というほかはない。
ただ今後の日本を考えて、高齢者の力を活用し、また自立を求め
なえれば日本社会、経済は窒息してしまうという深刻な事態を好き
好んで警察庁は招来させようとしているのである。
あらゆる業種、タクシーの運転手でも物流でも建設でも、さらに
農業でも高齢者の力が不可欠である。現在、問題化しているバスの
運転手問題、団塊二世より前の世代が激減して行くのは避けられな
い以上、あまりに尖鋭化する国の高齢者排除政策は国を滅ぼす因と
いうほかはない。国内マスメディアは御用メディア、情報操作、世
論操作メディアだからもう警察庁の高齢者排除に熱狂である。大げ
さ報道続出である。・・・・・だがそれでバスもタクシーも運転手
不足、公共交通機関は衰退から消滅へ、もう外人をバス運転手に、と
いう報道もあるが、それで解決するはずはない。一般市民も公共交通
が運転手不足で廃止続出、国は「もう自転車しか乗らせない」くらい
な考えにしても、子どもは基本、都会に、核家族で高齢者世帯がとに
各増加の一途、市民の日常生活を車まで取り上げて、いったいどうし
ようというのだろうか。
今はまだ、日本社会も経済もかろうじて維持可能でも少子化はもは
や解決不可能である。出産適齢の女性人口が劇的に減少するのだから、
警察庁は世界に比類なき「優生行政国家」樹立で大願成就でも、それ
で国が崩壊、ではどうにもなるまい。
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