AT車の人間工学的欠陥、警察庁のいう「AT車の事故率はMT車より高くない」は本当だろうか?

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 交通事故はAT車、MT車に関わりなく起きる、起こす事故
ともう一つの事故のジャンルに「オートマ事故」AT事故とい
うものがある。AT車ならではの事故である。かっては報道記
事に「オートマ車の事故」「オートマ事故」という言葉が相
当に使われていたが、私は非常に怪訝に感じるのだが、一切
にちかく「オートマ事故」という言葉が姿を消してしまった。
やはり警察庁官僚等による言論への影響力行使の結果の可能
性が高く、同時にマスメディアは警察庁の思惑に従って「
アクセルとブレーキの踏み間違い」が「暴走」の原因とする
記事を連日、掲載しているのは見ての通りである。警察庁は
その暴走、「踏み間違い」は「認知症が原因」として高齢者
講習では世界に類例がない「認知症検査」必須という「優生
行政」の大願成就と相成ったわけである。かって言われた「
オートマ車の事故」は警察庁の意向に沿ってマスメディアは
全て「アクセルとブレーキの踏み間違い」とまるで完全言論
統制国家のような報道が続いている、だったらあの種の暴走
はMT車でも同じ頻度で起きてもいいが、全てAT車と言って
いい。

 そもそも歴史的に警察庁は運転免許取得、更新において
非常な優生的排除政策が顕著でそれは道交法の規定で露骨に
明確だった。だが批判も多く、改正されたがそれに対する警
察庁のリヴェンジが「ペダル踏み間違い」⇒「認知症」とい
うとんでもないドグマであった。それは「高齢者講習」にま
さしく結実したわけだが、それは絶えざる国会議員への働き
かけ、既成マスメディアの完全協力があればこそであった。

 昨日も徳洲会への「高齢者」が暴走が大きく報道された。
無論、AT車である。警察庁が本当に高齢者を排除したい、
暴走を防ぎたいなら「高齢者はMT車のみ運転できる」とす
れば最も有効だろうが、免許取得では「MT車コース」の廃止
という、全く逆の暴走的制度変更を行った。「AT車の事故率
はMT車より高くはない」という警察庁のコメントだが到底、
信用できない。報道される暴走はほぼ全てAT車であるから、
それはAT車がただ多いからではない。なぜなら「オートマ事
故」だからである。ここらに警察庁の欺瞞性がよく表れては
いる。

 交通事故は原因別で

 AT,MT関係なく安全確認、安全運転の不徹底、不注意で起
きる交通事故

 オートマ事故、AT事故

 と二分される。

 だから事故率でAT車がMT車よりは高くない、はあり得な
い。クラッチ、シフト操作は慣れたら安全確認などに全く
支障にならないのは当然である。


 MT車ならではの事故はない。もちろんMT、スポーティー
カーでやたらスピード出すドライバーが多い?でもなくAT
のスポーティーカーで飛ばすドライバーの方が圧倒的に多い
から本質的ではない。


 MT車の操作の失敗はエンスト、エンジンがギクシャク、
くらいで事故につながることはない。ただ前進と後退を間
違えることはあり得るが、クラッチ操作が必要でアクセル
を踏む、即大暴走、立体駐車場の壁を破って転落というAT
のような事故は起こらないと行っていい。

 
 ★AT車の人間工学的欠陥

 アクセルを踏んで駆動力を増加させるという行為に

 ①MT車は手順を多く踏まなければならない

 クラッチ、シフトチェンジ操作である。

 ②アクセルを踏む前の手順が2つあることで、大きな
 安全弁となっている。ただ何もせず、アクセルを踏ん
 だだけでは運転にならないからである。

 ②AT車ではクラッチ操作(駆動力の断続)シフトチェンジ
 という操作、手順が不要だから

 アクセルを踏む⇒即、動力が伝達され、車は進む

 最重要な点は「手順が少ない、省略された」ことは車の
運転の安全とどう関連するかであるが、圧倒的にアクセル
操作に起因の暴走、事故はAT車はその危険性は非常に高い。
AT車は「手順を少なく」することで逆に危険性が増加する
という典型例である。

 さらに危険性を助長が最後の砦のパーキンブレーキが「
電子化」され、アクセルを踏めば解除というシステムが多
くなっていることである。もはやAT車の暴走を防ぐ手立て
はなくなったに等しい。

 ●AT車はMT車と違ってブレーキペダルはアクセルペダル
からかなり離れていて、しかも非常に大きい。MT車のアク
セルペダルとブレーキペダルは非常に近接している。それ
はヒールアンドトウの操作の場合を考えても明らかである。

 「ペダルの踏み間違い」は「位置の錯誤」というならAT
車でもまず「位置の錯誤」による踏み間違いはらないが、

 不注意でアクセルを踏む、踏みすぎるはいくらAT車に慣
れても起こり得る。例えば車内で物を捜して、ついアクセ
ルを踏んでしまう、駐車場の料金を払おうとして、つい誤っ
てアクセルを踏んでしまう⇒即、大暴走となる。
さらに停車中、無意識的にアクセルを踏む。大
暴走になる。

 ATのアクセル操作はミスを許容しないのである。

  まして「アクセルを踏めばパーキングブレーキ解除」
という電子ブレーキ車ではもう歯止めはない。いくら車
が電気的メカで進化しようと「本当に必要」でアクセルを
踏んでいるのか、不注意で誤って踏んだのか、誤って過剰
に踏んだのか、はメカは判断できないのである。


 ともあれ警察庁はかなり前にオートマ免許を新設、AT車の
蔓延を実は意図的にまねき、その先にあったAT事故、暴走を
優生的行政に結びつけるのに成功した。だからMT車コースも
免許取得で廃止した。彼らなりに作戦は全て功を奏していると
いうことだろう。

この記事へのコメント

killy
2025年04月11日 12:35
アクセル、ブレーキの踏み間違いで処理されますが、パニックになった時の心理は、更に強くアクセルを踏み込むようになり事故を起こします。