免取り講習と違反での「運転技能検査」付きの高齢者講習はどちらが厳しいか?


 免取り講習とは免許取消処分(飲酒運転や人身事故での取り
消し処分)だが、軽微な違反一回で「運転技能検査」が課せら
れる高齢者講習とどちらか厳しいだろうか。それ自体より、国
が意図的な高齢者ドライバー排除政策による「運転技能検査」
の妥当性をまず考えるべきだ。飲酒運転したわけでも人身事故
を起こしたわけでもないのに一旦停止違反とか40km制限の道路
での速度違反で教習所での「技能検査」通常、5ヶ月待ちとさ
れ、「落ちたらさらに受けられる」可能性はなく、一発勝負、
慣れないコース、慣れない車、不安と緊張、でたやすく不合格
になる。それで不合格だと即、免許を失うことになる。再度の
挑戦はまず不可能である。世界でこのようなことを行っている
国は日本だけだ。

 技能検付きの高齢者講習の予約はまずは技能検査の予約である。
予約も二重の難しさである。免取り講習の予約は本人が運転免許
センターに出向いて予約の必要がある。電話でもいいとされるが
出向くべきだろう。それで予約は取れる。高齢者講習、まして技
能検査付きの高齢者講習のような予約の至難さはない。この点は
免取り講習がはるかに楽だ。これは重要な点である。逆に言えば、
高齢者講習、まして技能検付の高齢者講習の予約でいかに困り果
てているか。政治による対策は皆無である。

 講習の内容は後期高齢者講習からは認知症検査が必須、また視
力検査、別に不合格はないと言うが現実とは遊離した「動体視力」
検査がレーサーでもない一般ドライバーに課せられる、それと実車
での検査、不合格はないがMTしか乗らないドライバーでもATでと
うケースが多いという。これは要注意である。ATのアクセル操作の
危険さをしらないとなると危険度は非常に高い。

 あれやこれやで前期高齢者講習は一日がかり、奈美悦子さんが昨
年、高齢者講習を73歳で受けたが、「本当に疲れた」と怒りの表情
の画像をインスタにアップされていた。後期高齢者講習となると御
丁寧に二度手間になる。予約もそれに応じて、だから、この国は国
民に余計な苦しみと負担を与えるのがコンセプトなのである。

 画像を使わせていただきました。高齢者講習でプンプンの奈美
悦子さん。


  ダウンロード - 2025-04-17T114046.888.jpg

 免取り講習は処分の内容によって短期、中期、長期とある。飲酒
運転での免取り講習は不連続で二度受講、生活での飲酒の記録を二
度目に提出する。動体視力、夜間視力、視聴覚刺激反応検査など。
これを見ると免取り講習の内容が高齢者講習に流用されていることが
分かる。多彩な内容を含む、本当に疲れ果てるようだ。

 実技試験、不合格がある。交通法規の筆記試験、不合格がある。ま
他一人ずつ反省などスピーチで述べることも課せられる場合がある。

 それで免取り講習をクリアできたら有効期間一年、その間に教習所
にはいって免許を取得せねばならない。免許センターでの一発受験は
断られるケースが多いし、まず合格させてくれない。

 比較すると、実は免取り講習の内容が相当部分、高齢者講習に取り
入れられていることは明白で、確かに奈美悦子さんじゃないが疲れ果
てるわけである。だが高齢者講習の難関の最たるものは予約である。
ますます受講者は増加するばかり、チャンスは一度だけと思うべきだ。

 技能検査付きの高齢者講習は予約の至難、事実上一回の不合格で免
許は失うという点で免取り講習より、あえて厳しいと言いたい。

 では高齢者講習の技能検査に落ちて免許喪失、となるともう諦める?
どうしても生活や仕事で必要な人は多いはずだ。ならいかに苦労でも
改めて教習所に入所して免許を取得しかない。免取り講習は不要であ
る。

 それにしても国内は御用マスメディアばかりだからという安心感も
あって警察庁の暴走的決定は続くばかり、内閣は「了承」するのみ、
国民の悩みをいささかでも解消する制度、運用の改善など全然やるつ
もりもないのである。なんおのためにバカ騒ぎして莫大な税金を使っ
て国政選挙をしているのやら。間接民主主義とは官僚の傀儡選出の「
白紙委任」の意味なのだろう。


 岡山市御津の岡山県運転免許センターの壮麗な建物、長野知事の時代
に建設された。

 07c0f5005d780fb05e019e0ac6ce4937-1400x766.jpg

この記事へのコメント