病気とは結局、自分一人で闘い、対応するもの


 私は長く病気とつき合っている。1969年1月から、だから
随分、長い。国民病と云える腎臓病だが、いままで骨身にし
みたことは「病院」がいかにアテにならない、というより、
いわゆる現代医学が腎臓病に対していかに無力か、やるとい
ばひたすら検査であり、その検査の結果は一定数値を越えた
ら「人工透析」を強く推奨という事実である。では「人工透
析」で腎炎患者が救われる?延命効果、治癒効果、苦痛軽減
効果?全て逆である。世界一の人工透析大国という日本だが
、その実態はあまりに寒々しい。

 腎臓病に限った話ではない。無論、病気の質によっては事情
も違うかも知れないが、基本的には病気は自己責任であり、他
人をアテに出来ない、というと「現代医学を否定するのか」と
云われても現実の治癒と医学は別物、というほかはない。

 とにもかくにも、窮極的に病気は自分ひとりで闘う、という
より対応、またはつき合うものであることを長年の病気の体験
から身にしみて思い知ったわけである。「医学」の進歩がどう
こうという問題ではない。しょせん、自分の病気を病院であろ
うと他人に依存するということが最終的には全て裏切られた、
ということである。別に不摂生が原因でなく、不運で病気に罹
ったとしても、病気は自分だけに帰属するものである。他には
無関係である。病気の質によるが基本、他人をアテにするのは
筋違いである。

 病気とは如何な病気でも一人で闘う、闘うという言葉が不適な
らつき合う、それ以外に真実はないというのが半世紀以上の病気
体験から確信を持って言えるわけである。

この記事へのコメント

アカサ
2025年04月26日 09:52
「現実の治癒と医学は別物」、名言だと思います。
ありがとうございます。