T4練習機の墜落と2023年の宮古島、陸自ヘリ墜落のあまりに多い共通点。T4も「原因不明」で幕引きか

この度の小牧基地から宮崎県N新田原基地に向かうため離陸、
その僅か2分後に機影がレーダーから消えた。犬山市のため池
に墜落、緊急信号も発しておらず目撃者の話では機体は背面飛
行状態になって墜落したという。完全にコントロールを失った
状態に陥ったが、それがあまりに急激とというわけである。上
昇高度は1500mあたりと推定されているが、すでに36年目の機
体、フライトレコーダーもヴォイスレコーダーも未搭載という
から、えらくケチった機体である。上昇しながら旋回で破綻が
生じたようだ。旋回で揚力は低下する。上昇しつつ旋回は失速
しやすいのは事実、だがプロの軍隊である。
即座に私は2023年4月6日に宮古島沿岸で発生した陸自ヘリ墜
落と共通点があまりに多いことに気づいた。無論ジェット機と
ヘリの違いはあるが。多くの共通点がある。
①ともに気象条件は快晴、風速は弱く、穏やか、文句なし
②ともに直前の飛行を、T4練習機では離陸から上昇の状態
が撮影されているが全く異常が認められないこと。
③墜落があまりに急激で緊急事態信号も発されていない。
非常に激しい完全な墜落であること。
④ともにエンジンは双発で一方にトラブルが発生しても支障
なく飛行を継続出来るはずで、それが急激な墜落でエンジンに
トラブルでは説明がつきにくいこと。
⑤直前の点検ではトラブルは発見されていないこと、
⑥ともにかなり使い込んだ機体で、特にT4練習機は製造後36
年が経過している。
⑦両方の墜落とも、中国のしわざではないかと、まことしや
かに噂が飛び交った。それほど「何の問題もないはず」が緊急
信号を発する間もなく急激な墜落なのである。
これは共通点ではないが陸自ヘリは機体、フライトレコーダー
、ボイスレコーダーが回収されていて、実質的に「原因不明」と
されたこと。今回の小牧基地から離陸直後に墜落のT4はフライト
レコーダーもボイスレコーダーも搭載されていないから、まず「
原因不明」は間違いないと言わざるを得ない。
車は故障したら停止するだけだが、航空機、ヘリなどは墜落の
可能性が十分ある、とは古来、よくいわれること、それほど空中
を飛ぶ人工物は常に墜落の可能性がある。・・・・・あるが、そ
れでは何のために技術開発し、日夜、整備点検を、また大規模な
オーバーホールを行うのかわからなくなる。ジェット機は離陸直
後、10分あまりは非常に危険と従来から言われており、実際、離
陸直後の墜落は多い、・・・・・にしても、である。
かくも急激な墜落、は推力を失った場合、飛行バランスを失っ
た場合、に起こりえ得るにしても、まず両方の墜落機体ともに
双発エンジンである。特にヘリはエンジンがトラブっても、ロー
ターが回っている限り、しばらく飛行は可能で安全に着地はでき
るものだ。だが突然の激しい墜落、空気中を微妙な空力のバラン
スで浮いているから、そのバランスを失うようなトラブルが生じ
たとしか思えない。単純なエンジン故障、油圧、電気系統故障で
即座の!墜落は起こることは稀だろう。
今回もどうにも原因が探りにくく、苦し紛れの中国に依るテロ
行為、というネット上での噂だが、・・・・・・これも現実考え
にくい。
正直、中国と対峙以前の問題がありそうである。
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