「備蓄米無制限放出」小泉進次郎、備蓄米は無限にあるんですか?見え透いた参院選対策、もう米作の担い手は減少の一途

浅ましい人気取り、というほ「米価がこれほど値上がりして
いるのだから英断」という人もいるだろう、まして御用新聞は
喝采かもしれない。そりゃ消費者はやすい方がいい、高いのは
困る、特に飲食店、男の子、子沢山の過程では、・・・・だが、
私は解せないのである。現実に米がなくなれば、1993年ったか
、長雨の日照不足、冷害で作況指数は50以下になったように、
タイ米騒動だ。本当にまずかったタイ米、だが国際商品として
のコメはタイ米なのである。当たり前の話だが、現実にジャポ
ニカ米が存在しなければどうにもならない。
で、江藤の舌禍!で小泉進次郎が農水省に、・・・・・ちょっ
ともう少しマシな人材はいないのだろうか。だが世襲の強みであ
る。そこであの進次郎が「備蓄米無制限放出」全国約30の倉庫に
貯蔵の「備蓄米」を無制限!に放出というわけである。日本の年
間のコメ消費量は減っているが700万トン、インバウンド要素も
考慮すれば今後、700万トンは下回ることはないと考えられる。
備蓄米は国は毎年20万トン買い上げて備蓄期限は5年、で最大の
備蓄量は100万トンとなる。もし極端な長雨の日照不足で大不作
となった場合、備蓄米ではどうしようもない、だからタイ米騒動
となったのである。
そこで現在のコメ事情から・・・・・・、何が真の問題なのか、
である。従来、とにかくコメは安かった。知人の女性はアマゾン
で毎月5kg、1800円台で定期購入していたが昨年、停止したとい
う。
私はおコメを最終的に白米として出荷するまでの米作農家にか
かる経費は莫大である。機械代、燃料費、肥料代、堆肥代、農薬
代、・・・・・などと挙げてみても風水害は当然だが、西日本が
特にだが大きな問題は獣害、イノシシの害であり、農家は困り果
てている。その被害の程度がすさまじい、柵を作っても苦も無く、
破壊する、その食害のあとはまるでブルドーザーに蹂躙されてい
るかのようだ、イノシシが水路を破壊することもある。日本のよ
うに雨が多い国は基本、麦作が適していない。麦は連作障害が強
い。コメはまさに日本に適した作物なのである。・・・・・が
もう担い手が途絶える寸前である。米作りをする人が激減するわ
けである。
「農終い」をする農家が増加の一途である。かっては共同作業
が盛んだったが、人数の現象が著しく、農作業の負担が重くなる
一方だ、規模拡大すれば合理化できて、と考えがちだが大規模化
は機械経費の負担が重くなる。
ともかく長く米価は安かった、令和の米騒動で国などは、都会!
マスメディアも「価格高騰の原因は事業者が大量のコメを隠し持っ
ている」という主張だったようだが、現場の農家の感覚は「コメは
不足している」である。それは実際に米作に従事の人の実感なので
ある。国は生産量は足りている、というが現場の農家は不足してい
る、という切迫した思いであり、コメ不足は今後、構造的に続くと
いうのが時間なのだ。東京五輪1964当時、農業人口は1000万人以上
いたが、現在、農業の担い手は130万人程度に激減である。しかも
米作ではほとんど利益にならない。コメは食えない!のである。
私はマスメディアや政治家がどう喚いても、無理なものは無理、と
痛感する。あるていど値上がりしてもいい、確実に購入できることが
最重要、それしかないと考えるしかない、
「備蓄米部制限放出」もしょせんは参院選向けの人気取りだ。米作
の先行き、少々の値上がりではどうにもならないコメ不足の永続化と
いう構造要因が存在していると言わねばならない。目先の選挙で勝て
ばいい、ではどうにもならない。「安くなっても現物がない」ではど
うしようもない。
なら都市住民と農家との協力はどうあるべきか、食管制のように国
が高価で買い取り、消費者に安く売る、米穀通帳時代はもうあり得な
い。政治化の人気取りではない、あるべき姿を探るしかない。回答は
容易に浮かばない。
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