これから、やりたい「心の旅」、はるかなる春日大社
人生において「つらすぎる過去」が多いというケース、たと
えばバイデン前アメリカ大統領は「つらすぎる過去」を持った
人である。「つらすぎる過去」があろうと、世界最高の地位と
いうべきアメリカ大統領となっても、「つらすぎる過去」には
さいなまれたバイデン前大統領である。実際、私は6歳から40
歳までは掛け値なしの「つらすぎる過去」である。だからもう
故郷を訪れることはないと思う、別に遠いわけではないのだが、
行くべきでないということだ、生まれ故郷は矢掛町という場所
だが別に祖先、父系の祖父母で四か所の「祖先の地」がある。
すべて矢掛町ではない。父型の祖父が昔、今の成羽に近い美星
町から出てきたわけである。そこで六人の子供をもうけたが三
人の娘は結婚で町を離れた、三人の息子は学業学歴と縁はなく、
結局、三人とも矢掛に居座ったが、最初に離れたのが私の「父
親」、まさに味噌をつけた。長男も亡くなり、三男ももう先行
きは短い。100年以上前、美星町から降りてきたが、もうこの
町からは消えたも同然、近縁の親族もそ子どもたちも皆、町を
離れたから、すべて誰もこの町からはいなくなる。
だから「心の旅」は故郷ではない、「つらすぎる過去」の
前半がこの町であったことである。私はいつも「心の旅」と
いう言葉を温めていた。かってNHKのBSで「心の旅」という
シリーズがあった。例えば、クロード・チアリさんの心の旅
は若い頃、悩んでいた時期、訪れたコルシカ島、であった。
私はNHK・BSのシリーズ番組「心の旅」が好きだった。
「心の旅」といって私にそのような場所がそもそもあるのか、
ということである。子供時代から青春時代、若い時代から中年
にかかって満遍なく「つら過ぎる過去」ばかりなのだから、大
学時代の場所、街は「心の旅」とはなにりにくい。「苦渋の旅」
とななり得ても。ならそれ以前、就学前の時期、叔母につ連れて
いってもらった京都、大阪、とくに心斎橋あたり、となるが、こ
のあたり、インバウンドもあってすさまじい観光客の数である。
実は私の母に従妹がいる。母の父親の末弟の娘である。母と
その父親、その末弟の娘である。母の父親は窮極の悪い性格で
母はその女版、まるで悪の性格のクローンだが、末弟はうって
かわって人柄が良い。若い頃の母は美人は美人だが実に不潔感
があり、いやらしいの一語につきるが、母のその従妹はその写
真、二種類知っているが実に清廉潔白な美人なのである。だか
ら女優並みと言える。一枚はスナップ写真、野原にすわって、
微笑んでいるさりげない感じ、実に魅力がある、もう一枚が
春日大社でコートを羽織った全身写真、これは文句ない写真
である。母とはネガとポジみたいな感じ、悪の母と魅力のその
従妹というべきだ。心の清純が伺われる。
といってその二枚の写真は手元にはない、かなり以前に見た
ことがあるだけである、が忘れがたい記憶で心に焼き付いてい
る。だが22歳か23歳で急死した母の従妹なのだ。母の父親の末
弟は大阪に養子にやられたから、春日大社も遠くはない。
え?だから、春日大社が心の旅?そうなのである。あの写真
から受けた感銘!を胸に秘めて味わいたい、のである。

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