日本人はなぜ、あれほど安いもが好きなのか?金持ち、貧乏を問わず骨の髄までしみ込んだ生活破綻の危機意識、、将来への不安意識、全く信用できない国

  ダウンロード - 2025-06-13T170704.134.jpg
 この度の備蓄米への大行列、「この物価高の折、少しでも
やすいおコメがほしい」と口々に、さしあたり量的不安はさし
迫っていない状況である、ただただ「安いコメがほしい」であ
る。・・・・・・では単純にあの大行列の人達は皆、貧困家庭
の人なのだろうか、無論、経済成長は低くかってGDP,一人当た
りGDPで堂々世界第2位にあった日本を思えば相対的には日本
人は貧しくはなった、が、それは大行列の本質ではないと思う。
セールで「10円やすいだけでも遠距離のスーパーに並ぶ」とい
う日本人の徹底した安物好き、・・・・・貧しいからなのだろ
うか?その面も全否定は出来ない、出来ないが本質的な日本人
の安物好きは伝統的な民族性の「質素倹約」の精神、それは、
いつ何時、生活の破綻への不安、家計の破綻への恐怖、危機意
識、また日本の戦後は「相続税」が非常に厳しくなった、三代
で財産はなくなる、といわれるほど庶民でも厳しい相続税が課
せられ国税に身ぐるみ剥がされる危険、日本人は常に相続税が
頭にのしかかりやすく、迂闊に消費行動に移れない、という面
は間違いなくある。1000万円年収でも公的賦課を考えれば、
使えるお金は正味、700万円がせいぜいである。無論、そこから
さらに多くの税金を払わねばならない。

 備蓄米にならんだ人は金持ちも中間層も貧乏な人、多様な人が
並んでいたはずだ。よく「金持ちはケチだ」と言われるが、実は
逆で「ケチだから金持ちになれた」のである。日本民族、民衆の
歴史は困苦の歴史である。お上、役人は血も涙もない。今も昔も
変わりはしない。民衆のサバイバルはケチって金をためて、生活
の破綻を防ぎ、自衛のためお金を少しでも貯めること、何千万、
何億貯めても安心できない、・・・・・こういう心情は日本の民
衆に骨の髄まで染み付いているのである。古古古古米でもいい、
口にさえ入るものなら安いほうが、である。一円でも安いものが
いい、それが自分の現在と将来のサバイバルにつながる、と思う
からである。金持ち、貧乏人は関係ない日本人の心情だ。時代は
いつからとも断定できない。日本の民衆がお上に翻弄され、い
つ何時、生存不可能になるような苦難の記憶は日本人の脳裏に
刻まれ続け、金があろうが、なかろうが、いざという危機に、
また将来に備え、徹底してケチに徹し、倹約し、お金を貯めね
ばならず、また現実の家計破綻を防ぐため、全てにおいて安い
ものを選ばねならない、もう国民性、属性である。骨の髄まで
しみ込んだ危機意識のなせる安物買いの習性なのである。

 さらに日本人は、民衆は本音の部分で心底、国は信用できない
ということ、税金を搾り取るだけで、本当に困ったときは決して
助けてはくれないものだ、と本能的に知っている、頼れるものは
自分だけ、だから生活防衛、というより、より本質的なサバイバ
ルのため、少しでもお金を貯めておかねばならな、そのためには
倹約、節約、買うなら1円でも安いもの、となる。

 国は福祉税だといって消費税を絶対的に正当化、実際に納税
の零細、中小業者の負担は重い。また消費税ゆえ、物価も高く
なっている、だが消費税収入の三分の一近くは輸出超大企業へ
「還付される」、輸出補助金の隠れ蓑税制なのだから当然だが
、肝心の福祉が充実したなど聞いたこともない。政治家、官僚
はウソばかり、全く信用できないわけである。国民がや容赦な
く収奪しか考えていない、そんな日本に住む国民はひたすら
節約、倹約、買うなら一円でも安いもの、で自衛しなければな
らないわけである。日本はとにかく税目が多い、世界一の重税
国家だ、あればあったで税金を搾り取られる。油断もスキもな
い国なのだ。

 備蓄米に行列していた人は金持ちもいたし、中間層も、さらに
貧窮の人たちもいて、まさしくごった煮であったと思う。日本人
なら誰しも、「安いものには飛びつく」(例外の人はもちろんいる
が)、それは長年の日本民族、民衆の苦難の歴史から骨の髄まで沁
みついた習性なのだ。ダイエーの中内社長が「いいものを、どん
どん安く」、何より安さこそ日本人には受けるのだ。今日の日テ
レ、今日に限らないが東京の西友を買収したディスカウントのト
ライアル、「どれだけ安いか」を「昼なんです」でこれでもか、
と紹介していた。安いものこそ、日本人を引き付ける、その理由
は、長い日本人の生活苦と不安に満ちた歴史のなせるわざである。

いかなる物にも適正価格は存在する。しかも品質というものが
重要である。だが一円でも安いものがいい、というのは日本人の
どうぬもならない心情である。品質はリーズナブルならいい、
とにかく一円でも安く、それが生存の保証、なのである。

 日本人はまた、テンション民族と言われることもある。最近は
あまり聞かないが、かってはそうだった。危機意識に囚われやす
いのだ。しかも、現実、それが決して、思い込みでもなんでもな
いのだから。江戸時代の悪代官を上回る悪どさは日本の官僚なの
である。増税マシーンである。相続税は世界的に見て、最も厳し
い日本だ、使ってこそ、お金、とは云うが、まず貯めなければど
うしようもない、倹約、節約精神は日本人の骨の髄まで染み付い
ている、のである。福祉など全く将来、あてにならない上に、さ
らに御丁寧に「死んだら相続税」11ヶ月以内に払わないと利息が
ついてくる。将来への不安は大きい日本人だ。

この記事へのコメント

killy
2025年06月14日 11:21
超安値スーパーが土日、大繁盛しています。

固定資産税を滞納したら金利が高額になります。払えない者に請求するのは気の毒とは思わないのでしょうか。