郵政民営化、小泉劇場、の悲惨な末路。郵便事業は実質崩壊、不正、悪徳営業続出の郵貯、簡保事業、「自民党をぶっ壊す」が「日本をぶっ壊した」小泉純一郎

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 国交省は日本郵便保有のトラック、2500台の使用を禁止、
一般貨物運送事業の許可を取り消しの方針を固めた。監査を
通じて「点呼」の有名無実化、虚偽記載、点呼それ自体が、
75%の郵便局で未実施だったという。運送事業にここまでの
厳しい処分もまず滅多に聞かないが、対象が日本郵便なので
ある。民営化以降の内部の規律の乱れ、職場の荒廃が極まっ
ていたわけである。
 
 「民営化は善」論者は「民営化が妨害で骨抜きにされたか
らだ」と云うが、それは全然、本質から外れている。この世
には民営化に向いたものと向かないものがある、という当然
の判断が出来ていなかった、もちろん、反対論は強かったが、
電通なども介在、万全にマスメディアも民営化一色、「郵政
民営化で日本は活性化される」と熱に浮かされ、情報操作の
世論誘導で郵政民営化選挙、自民党大勝利、・・・・・であ
あった「小泉劇場」、だがその10年近く前から毎年、アメリ
カからの「対日年次要求」で「郵政民営化」が強硬に要求さ
れていたのに応えたにすぎないが、それが「郵政民営化で日
本は画期的に民活された国になる」という全くの誤った幻想
を小泉純一郎政権の電通も最大限の利用で大衆操作が行われ
たのである。郵政民営化のバカ騒ぎ総選挙で自民党大勝利の
翌日、イギリスの新聞に

 「アメリカ、日本の郵貯資金を獲得」というタイトルで報
じた。

 ドライバーの健康、酒気帯びなどの検査確認の「点呼」は
運送業者に義務付けられているが、その基本が全然、ないが
しろという日本郵便の内部の荒廃である。

 ユニバーサルサービスの郵便事業はそもそも採算が出る事
業ではない。だから日本に郵政民営化を要求し続けたアメリ
カも郵便事業は公営を堅持である。・・・・・・郵便事業は
公営がいいに決まっているが、では郵貯、かんぽ事業は?
別に民営でいい、と言えるだろうか。郵便事業を公営では多
額の税金を投入の必要がある。だが公営時代は郵便事業を郵
貯、かんぽ事業が支える構造で三位一体、結果、郵政すべて
の従業員の給料は全て自分で稼いで税金投入は一切なかった、
という絶品優良現業、郵政公社だったのである、だが小泉民
営化で全ては変わった、・・・・・・終わったというべきだ。

 国民の虎の子の郵貯資金は国内に使われずアメリカ国債や
アメリカのジャンク債購入に膨大な金額が当てられた。日本
郵政グループでも三部門はそれぞれ独立の会社となって、
相互に干渉しない、という建前にになった。実際、郵便局に
行ってもそれは分かるはず、よそよそしい白けた雰囲気が横
溢してかっての郵便局の和気あいあいの活況の雰囲気は微塵
も見られない。

 要は日本にとって郵政公社は至宝と言える存在だったが、ま
んまと熱狂大衆操作の極致の郵政民営化選挙の結果、それも、
ついに朽ち果てた。もうかっての優良現業、郵政の残渣の荒廃
ぶりである。郵便事業は絶対に採算がでないのに、独立企業に、
そのためサービ、ス低下、遅配など際限もない。それがついに
一般自動車運送事業の取り消し、・・・・・・この先どうなる
のだろうか。

 確かに「日本をぶっ壊した」小泉純一郎、小泉劇場であった。

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