咀嚼が脳神経と関連する補綴は歯冠補綴まで、義歯やインプラントは咀嚼が脳神経と全く関連しない、「みせかけ」の咀嚼、歯


 義歯だと「噛めない」という。だがその人工歯、咀嚼筋の強
さを考えれば、全く噛めない、というはずはない。咬合は調整
されている。それはインプラントも同様だ。「噛んでも噛めな
い」、噛めたという実感がわかない。本当に噛めてないのかど
うか、その理由は本来の歯根膜に依存の咀嚼が歯根膜に存在の
神経繊維を通じて咀嚼に関する多くの情報、圧力、触覚、歯の
位置などのセンサーの役割を持つ歯根膜のからの情報を脳に伝
達しているのである。自然の摂理のいかに微妙で見事かという
ことだ。

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 歯根膜からの情報は基本は三叉神経を通じ、脳に伝達されるが
咀嚼にはさらに舌神経、顔面神経、舌下神経なども関与している
とされる。

 咀嚼は咀嚼にとどまらず嚥下機能と実は一体であり、舌咽神経、
迷走神経が咽頭、喉頭の運動、感覚に関与している。さらに咀嚼
筋のの微細な運動を脳に伝達し、その支配受けている。

 要するに咀嚼、嚥下はそれと同時の咀嚼筋の運動とともに人間
の最も複雑な運動系である、神経線維を通じて脳の支配、統制を
受ける。近年、東京医科歯科大の研究グループが咀嚼機能は脳内
の別個の2つの異なる「司令塔」による支配を受けている、との
研究成果が発表された。

 つまり咀嚼、嚥下は極めて複雑な運動で、脳神経を通じて多様な
支配をの脳から受けている、・・・・・わけだが、

 義歯、インプラントは全く脳神経を通じての脳との関わりがない。
歯根膜からの神経線維、が咀嚼が本来の咀嚼であるために必須なの
だが、これが可能なのは「歯冠補綴」までである。歯根が存在し、
歯根膜があってはじめて脳神経を通じての脳の運動の制御が可能と
なる。だが義歯、インプラントはこれらが全く存在しない。

 よく義歯だと噛めない、という。全く噛めないはずはないのだが、
脳神経を通じての脳の制御を受けられないからである。それはイン
プラントも全く同じである。脳神経を通じて脳と情報伝達も出来ず、
制御もされないから知覚、歯の位置情報も得られず、更に嚥下機能、
咀嚼筋の状態、その制御、など脳と全く通じることがない。その点
で義歯とインプラントは言うならば見てくれだkけ、ということに
なる。

 歯は歯根膜からの神経繊維が脳神経に伝わり、咀嚼、嚥下という
複雑な運動系が脳の指令を受けるが、義歯、インプラントは外形を
似せただけである。さらに歯根膜のクッション機能がない。車で言
えばショックアブソーバーもスプリングもタイヤもない、という
ことだ。ホイールがボディに直ヅケサれているのと同じである、こ
れでは「噛んで痛い」のは当然である。義歯の人工歯もインプラント
も食物の内容なおどによるクッション機能がない、から噛むといかに
もガチガチした感じとなる。

 噛んでそれが脳と通じていないから、また嚥下に連動もしないから
義歯、インプラントは誤嚥が生じやすい。脳と連動しない、いわば、
見せかけだからである。

 だが歯を喪失し、歯冠補綴も無理と言うなら仕方がない。まずは
義歯でいかに安全に咀嚼できるか、トレーニングである。脳神経を
通じての脳の司令がないぶん。常に意識して咀嚼を適正に保つ努力
、である。

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