コメント頂きました「松本清張に代作疑惑を投げた」のが瀬戸内晴美でなく、平林たい子、というご指摘に対しまして
さて、先日、「川端康成の『山の音』代作問題」の私の記事
につきまして、牧子様からコメントいただき、「松本清張のあ
まりに大量の作品執筆に松本清張工房のような代作システムが
あるのでは」と疑惑を投げたのは「瀬戸内晴美」、としてこと
に「平林たい子」ではないかと御指摘を頂きました。記事を読
んでいただき、深く感謝いたします。
さて、実際、私はその瀬戸内晴美の文章を直接読んだわけで
なく、引用でございます。
昭和53年4月30日初版の『ゴースト・ライター』(エスプロ出版)
新宿区神楽坂2-19、執筆は「グループ社会派」でリーダーはあの
猪野健治さん、執筆者はそのグループに所属のライターたちです。
猪野さん以外、全員、ゴーストライターの経験ありだそうです。
グループ社会派
猪野健治
真壁 あきら:昭和23年生、法政大社会学部3年除籍
高橋和夫:昭和23年生まれ、駒沢大文学部卒
原正寿:昭和23年生まれ、国学院大卒
肥沼 洋:昭和20年生まれ、早稲田大卒
斉藤雅子:昭和13年生まれ。
で、その部分、ですが執筆者が誤解しているのかもしれませんが、
瀬戸内晴美と平林たい子は世代も全然違います。行動パターンから
して、平林さんが清張に、さて、噛みつくかな、とは思います。
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松本清張の作品群と清張に噛みついた瀬戸内晴美
いつごろだったか、瀬戸内晴美が松本清張に噛みついたことが
あった。「あなたは、すごいほどの多作作家だが、あの原稿はあ
なたが書いているのではなく、清張コンツェルンの作業なのでし
ょう」
松本清張は平生から「私は四十代から書き始めたために、書か
ねばならないことが山のようにある」と語り、一般読者もそんな
ものかなと思っているのだが、確かに、あの多作は不自然といわ
れてみたらそのとおりなのである。膨大な推理小説、明治維新、
昭和史、古代史etc.松本清張がいかな努力家でも、そうこなせる
ものではないだろう。
しかし瀬戸内のクレームに松本側は「証拠があるなら出してみ
ろ」と突っぱね、証拠を提示できるはずもない瀬戸内側がとうと
う頭を下げる結末になった。
だが松本清張のあまりの多作に疑問を感じている人は今でもいる。
「多忙だからねぇ、かなり代役に書かしていると思うよ」とは評論
家の麻生良方氏である。この発言は清張をターゲットにしたもので
なく、一般的なゴーストライター論の中に出てきたものだが、やは
り清張の異常な多作を疑っているのは確かだ。
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さらに続きますが、瀬戸内晴美が最後は逆に謝罪したというわけ
で、平林たい子の圧倒的なキャリアからして、何があろうと清張に
謝罪などする可能性はないと思います。そもそも、戦前から著名作
家だった平林たい子が松本清張にかまうはずはないと思います。松
本清張と瀬戸内晴美はともに戦後デビューの戦後の代表的流行作家
、で共通の世界で、だからこそです。平林たい子は同じ作家でも生
きる世界が違います。
だから瀬戸内晴美で間違いないと推定します。
この記事へのコメント
文体が、新聞記事の延長みたいでね。 最後だけちょこっと彼の文を載せたって感じですね。