義歯ではなぜ食べ物が不味く感じられるのか?義歯床のレジン主犯説


 よく、義歯にすると食べ物が不味くなる、味がしない、味が
変わる、とか言われる。それは実際に体験してみなければ分か
らない。で、義歯を入れる年齢はひとさまざまだが、まず歯は
生涯はもたない。クラウンブリッジなら歯根が残っていて、そ
の歯根膜からの神経線維が大脳などの咀嚼中枢に通じているが、
その神経線維は失われると噛んでも噛めず、という感覚麻痺的
な咀嚼になる。それはインプラントも同じで、脳の咀嚼中枢と
の交信が消えてしまえば、形だけの咀嚼に成ってしまいがちだ。

 だが義歯の場合、真の咀嚼にならない、ことと同時に「食べ
物が美味しくない、まずい」とか「味がしない」などと言われ
る。実際はどうか?これは経験しないと分からないことだ。私
は昨年から上顎のクラウン・ブリッジがもはや無理となり、歯
根を多く残した状態で上顎総義歯を入れた。最初は通常の全口
蓋を覆うタイプだったが、これでは水も飲めない、嚥下さえ出
来ないようで、にっちもさっちも行かず、無口蓋義歯、つまり
口蓋部のほとんどをくり抜いた、なくした形状の上顎総義歯と
なった。安定剤で動く心配はほぼない。

 義歯で味がしない、食事が不味い、のは「味蕾」、軟口蓋に
もある味蕾が総義歯では覆われてしまうから、との解釈がある
が無口蓋義歯はその部分を義歯床がおおっていないから、それ
では説明がつかない。舌の味蕾は義歯とは直接関係はない。

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 食事でもお菓子でも、変わらず不味く感じられる。その理由
を探っているのであるが、

 だが、正直な感じ、・・・・・レジンにちょっと舌が接する
ことで、またレジン臭で、なにか微量のレジン物質の溶出で舌
の味覚、味蕾が麻痺に近い状態になっている、かのような感じ
である。

 上顎歯槽堤部とわずかに口蓋に出ている義歯床のレジン部、
面積は非常に狭い。後部口蓋の味蕾を義歯床は覆っていない。
だから味蕾が、・・・・・というのは理由にならない。

 私の受ける感じは、義歯床のレジンの存在、自体である。樹脂
が口腔内に存在する、無口蓋義歯でも少ないものではない。その
義歯床のレジンに舌が接することで、 何か舌の味蕾の間隔が麻
痺しているか、鈍感にされているような感じがする。

 金属床で、という考えもネットにはあるが、無口蓋義歯ならレ
ジンでも口蓋部はレジンは被覆していないし、金属床義歯であっ
ても歯槽堤部はレジンでなければならないから同じである。

 義歯床のレジンから、何か微量物質が滲み出ているかのようだ。
それで舌がなにか麻痺?しているおだろうか。

 とにかく食事が不味くなるし、嚥下もやりやすくない、咀嚼も
不十分である。やはり天然歯のありがたみを痛感する。対策はな
いとしか言えないが、レジンの材質を何らか改善を行うこととし
か思えないのだ。


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