ハメネイ師殺害、パンドラの箱を開けたトランプ大統領。アフガンすら制圧できず撤退、カーター大統領の大使館員解放失敗

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今回のイスラエル、アメリカによるハメネイ師殺害、だが
やらずともよいパンドラの箱を開けた異一種のプア・ジャッ
ジメントというほかない。イランは難攻不落であり、強力な
軍事組織をもつ。地形的に鉄壁な中東山岳高原国家である。
各所に地下ミサイル都市を建設し、中東各国にヒズボラ、フ
ーシー派などが存在する。イラン自身が世界トップクラスの
石油産油国であり、原油輸送ルートのホルムズ海峡の封鎖も
行える強みがある。イラン侵攻がいかに困難であるか、これ
はアフガン侵攻が外国勢力にとって不可能に近いことは最近
の米軍が這々の体で撤退したことと共通ともいえるが、イラ
ンはアフガンとは比較にならない強力な国家である。ホルム
ズ海峡は狭苦しく、イランの小型ミサイル艇こそが存分に力
を発揮できる条件がある。

 要するにイランの制圧は実質、全く不可能であり、レッド
ランを超えた場合の受ける反撃は強力である。どこまでもイ
ランとの交渉、対話ということだが、今回のトランプ大統領
の結果的だが暴走と成ってしまった。サウジ皇太子による、
イラン打倒の要請があった、とも報道されるが無理なものは
やはり無理である。軍事力行使もどこまでも最終的にイラン
体制との交渉に落ち着くものでなければならない。

 イラン侵攻の困難さを無視しての強硬手段、カーター大統領
がテヘランのアメリカ大使館員人質の解放作戦が散々な失敗に
終わり、カーター大統領の権威失墜、一期だけの大統領となる
原因を自ら作ってしまった。テヘラン周囲の砂漠のあまりの苛
酷さを十分把握できていなかったのである。

 イランからいかに実利的な結果を導き出せるか、すでにウラ
ンの希釈というところに折れてきそうな時点での強硬手段は全
手をパーにしたともいえる。だからこそ、アメリカが真に狙う
のは内部からの体制変革を狙っているわけだが、その可能性が
お世辞にも高くない。在米のかってのイラン皇太子の体制変革
のよびかけも芳しい結果はもたらしていない。

 強硬手段でイランが「もはやアメリカとは交渉しない」という
言明するほどの不都合な結果を招いてしまった。こうなるとプー
チン大統領の仲介での解決、を求めるしかなくなってしまう。す
でにプーチン大統領もその意志をしめしているが、それも到底、
容易なことではない。米軍が今後、数週間攻撃を継続しようとそ
れでイランを制圧できる可能性はない。ホルムズ海峡の封鎖を米
海軍が解けるかと言えば、モグラたたきのゲームのようなもので
、最終的解決は至難と考えるべきだ。地の利はイランにあるので
ある。

 今回のアメリカのイスラエルと協力しての対イラン作戦の真の
狙いは中国経済への打撃にあると見方がある、中国の一帯一路の
思惑の中心的位置にあるイラン、中国のエネルギーを支える元で
決済のイランの原油、それが膨大な量、・・・・・にしてもホル
ムズ海峡封鎖では中国だけでなく、日本、韓国、インドも大打撃
となる。またカタールのLNGなども滞る。備蓄はガスだから石油
ほど長期間、大量の備蓄はなく日本は3週間だという。


 まさにパンドラの箱を開けたトランプ大統領で、落とし所など
容易に見つけられない。

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