アメリカ、対イラン戦争の落とし所、イランの武装解除までやらなければ無意味

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 アメリカ、イスラエルの対イラン戦を開始し、ついにイラン
は周辺諸国まで攻撃を行い、米軍基地もないアゼルバイジャン
にまで攻撃を行っている。長期戦を予測するムキもあるが、こ
の完全に指揮系統の崩壊したミサイル、ドローンの乱れ打ちを
見ればおよそ長期戦を考えたものとは思えない。周辺諸国を巻
きこみ、道連れを狙っているかのようだ。湾岸諸国を訪れてい
る外国人などの退避の妨害を狙ったようなイヤがらせである。
ホルムズ海峡などでの妨害行為もタンカー攻撃も続発し、見境
いない。いままでアメリカ、イスラエルのイラン攻撃は繰り返
してはいるが、このような湾岸諸国への攻撃の乱れ打ちは今回
が初めてである。イラン、指揮系統の崩壊したイランはもはや
冷静な持久戦のスタンスは見られない。ミサイル、ドローンも
使い尽くそうとしている。

 今後の予測は無論、容易ではない。アメリカベトナム、アフ
ガンなどでは苦渋を味わっている。だがベトナムにはホーチミ
ン側に強固な戦闘意志があったしソ連からの援助があった。
アフガンは地形、位置が悪すぎ、経済的価値もないし、アメリ
カも撤退正解と考えたわけである。

 見方にもよるが、アメリカからするとベトナムよりは遥かに
やりやすい。トータルな状況である。アラブ人ではない、アー
リア民族だから、確かに粘りはある。しかし短絡的である。イ
スラムに溺れたアーリア民族だからアラブ人に対すると異なる
しぶとさがある。単純な終結はない。

 しかし自暴自棄とは言え、あらためて世界を驚かせたのはイ
ランが有する軍事力である。かってのフセイン政権のイラクの
比ではない。機甲師団のような戦力はさほど持たないが、とに
かくミサイル、ドローンなど飛び道具は凄まじい。ハマスのミ
サイル攻撃の背後は、無論イランであった。またある程度の海
軍力もある。それが湾岸諸国への暴発になっているわけだが、
だがこれはアメリカ、イスラエルがあるていど時間をかければ
ほぼ壊滅可能である。革命防衛隊のゲリラ的なタンカー攻撃、
海峡封鎖は沿岸基地の徹底的破壊、で最終的にはほぼ壊滅可能
だ。ただ解決までには時間をある程度要する。

 アメリカにとって経費は莫大でもやりやすいのはベトナム、ア
フガンでのような対ゲリラ戦ではないことである。空軍力で実質、
壊滅できる。イラン外相が「停戦など求めない」と言明したのは
アメリカ、イスラエルにとって好都合である。アメリカにとって
最も不都合なことは中途半端に終わり、イランになお強大な軍事
力は残ることである。ホルムズ海峡が結果的に封鎖状態が続こう
とも最終的にイランを武装解除レベルにすることである。

 今後の展開はアメリカ、イスラエル軍の圧倒的優勢の一方で、
イラン最後の抵抗が続く。だがアメリカ、イスラエル軍はイラン
を徹底的に叩くしかない。それは中国、ロシアの戦略的敗北に通
じるという巨大な意味を持っているからである。

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