とりあえずのアメリカの対イラン戦争の落とし所、次の最終戦争のために双方妥協、それも簡単ではない
イスラエルとアメリカによるイラン攻撃、だがイスラエルと
アメリカの立場は異なる。イスラエルはイランの軍事力を大幅
に削いだことで大勝利かもしれないが、アメリカの立場は何と
もデリケート以上である。体制転覆はアメリカの伝統的な戦略
だが、イランに対しては体制転換、政権転覆は当面、不可能で
あることを思い知らされた。40年も営々と築き上げた戦争準備、
ドローン戦術、地下ミサイル、ドローン帝国戦術、莫大な数の
ミサイル、ドローン。まず湾岸諸国の米軍などのレーダーシス
テムを破壊してミサイル、ドローン攻撃、いざとなれば湾岸諸
国の石油施設の破壊、タンカーの妨害、ホルムズ海峡の封鎖、
もちろんイラン自身の石油収入も断たれるから大被害でも、世
界を道連れにしてやる、との何とも非対称作戦の極み、それが
結果としてうまくいっているのだ。
アメリカは空前の空軍力での攻撃を行ったが、史上、航空兵力
だけで降伏した国家はほぼない、ましてイランである。日本です
ら降伏はソ連参戦での日本共産化への不安であって別に原爆連続
投下のためではない。
イスラエルは完全比例選挙、で戦争支持率は高い、だがアメリ
カの政治状況は難しい、秋に中間選挙がある。現状はトランプ大
統領の立場は苦しいといえる。トランプ大統領の発言もその迷い、
狼狽が見て取れるものだ。イスラエルはある意味、万々歳だが、
アメリカにスレが莫大な戦争経費をかけて、体制転覆という目的
は果たせなかった。あの「革命防衛隊」が長期間に築き上げた「
地下都市」を全て破壊は不可能で、ホルムズ海峡も封鎖し、石油
市場をズタズタにすることにまんまと成功している。米軍の空軍
兵力での攻撃に大被害は出しても、あたかも無尽蔵のミサイル、
ドローンの貯蔵を誇示するかのようだ。
イランをここまで強大化したのはイスラム原理主義化した最も
危険な存在のイランの対抗勢力、イラク・フセイン政権を米英軍
が倒し、その結果、イラクまでイランの勢力が大きく進出したこ
とである。ブッシュJrの愚劣であった。この種のマッチポンプは
アメリカのおはこだが、イラク打倒こそはイラン強大化の出発点
であった。
ともかくアメリカ軍はイランに大打撃を与えたのは事実だが、な
おイランの軍事力は何か無尽蔵させ匂わせる。革命防衛隊は何ら、
その戦闘性を失っておらず非対称戦術とドローン戦術を繰り出して
いる。体制崩壊は革命防衛隊が厳然と存在である以上、あり得ない。
落としどころはひとまず、停戦とトランプ大統領は思っても、石
油市場を翻弄のイランは全く応じそうにない。「賠償金と今後の非
攻撃の保証」とイラン大統領は述べている。なにせイランは徹底し
た戦争準備と狂信的イスラム原理主義の国だから、ひとまず収拾が
ハードルが高い、わけである。石油市場安全保障と引き換えにアメ
リカが何らかの保証を明確にしないと難しい。トランプ大統領は長
期化は出来ないのである。中国へのダメージもあるていど与えたと
して引きたいトランプだが、結果は半端を極める。
最終戦争はまた将来、としての妥協、それもなお見えない。
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