(日本人には腹が立っても)米中のG2から中国一国のG1の世界へ。アメリカ、ミサイルの打ち合いでもイランに負ける

 ダウンロード - 2026-04-10T124708.061.jpg
 ネットでは反中感情によると思われる中国崩壊論、没落論
は相変わらずで雑誌メディアでも同じような傾向である。む
ろん日本国内の話だ、日本では中国崩壊論が受けるから仕方
がないが、今回のアメリカのイラン攻撃、これを2026年のイ
ラン戦争と云うなら、イラン戦争はアメリカが中国への打撃
を狙って周到に行った計画的な国家行動だ、との主張が多か
った。

 イスラエル自身のイラン攻撃は独自のシオニズム、防衛
コンセプトによるものとしても、トランプ大統領はそれなり
の思惑があった、それを「真のターゲットは中国」だった、
と見做すのは、トランプを買いかぶり過ぎというものだろう。
結果的にイランが体制転覆でき、親米国家に転換なら確かに
中国への打撃、別に致命的打撃ともいえないが、・・・にな
得たであろうが、無類に堅固な守りに強いイラン、際限もな
さそうなミサイル攻撃力と圧倒的な地政学的優位さを駆使し
た非対称戦にアメリカは実質的に、戦略的に敗北を喫してし
まった。トランプ大統領はその頭の中身まで疑われ、議会に
よる強制的罷免すら論議されている。イランは一時停戦に応
じ、ホルムズ海峡の開放にいったんは同意したが、イスラエ
ルのレバノン侵攻で再び海峡封鎖に戻っている。端的に言え
ば、イランは一時停戦にはほぼ関心はなく、どこまでも永久
的なイランへの武力不行使を求めているのである。それはイ
ラン外務大臣がSNSwで明言している。

 しかしイランとウラン希釈などの交渉中にいきなりの攻撃
、最高指導者の暗殺だから単成る奇襲攻撃を超えた背信であ
り、トランプ大統領ではもはやイランとまともな交渉も出来
る道理はない。アメリカは親米湾岸諸国さえもイランのミサ
イル、ドローン攻撃からさっぱり守れず、ついには対抗のミ
サイルも枯渇に瀕して、あまりの迷言からイラン各国大使館
がトランプ大統領に「じいさん、しっかししろ」と嘲笑され
るほどである。

 ここで、中国だ。むろん、中東からの石油、イランの格安
の石油は中国には重要だが、ロシアが日本向けに敷設の石油
パイプラインはごっそり中国が利用である。石炭は基本的に
石油の代替は可能である。ナフサもエチレンもガソリン、軽
油もすべて製造できる。その石炭の生産では中国は圧倒的と
いうもので世界の50%を超えるほどである。また石油輸入も
長年のアフリカ政策から別ルートでアフリカから輸入してい
る。日本と言えばロシアからの石油パイプラインも失い、
首相はロシア入国禁止処分であり、全くロシアと交渉できな
いに等しい。とにかく全世界に着々と手を打つ、安易に紛争に
関わらない、という中国の冷徹な姿勢はトランプのいうG2か
らアメリカの没落によるG1、中国一国、世界の確固たる指導者
としての習近平と日本人には面白くなくとも習近平に止めを刺
すだろう。

 もはや台湾有事でも米軍が駆けつけて台湾を防衛など、絵空
事としかいいようがない。イランとのミサイル打ち合いに負け、
自国の軍事基地を置いていた湾岸諸国もイランのミサイル、ド
ローン攻撃から守れないのだから。存立危事態認定で米軍の助
太刀で自衛隊が駆けつけるなど、おとぎ話だろう。

 2026年、イラン戦争の隠れた敗者は中国どころか真の勝者は、
やはり中国であった。日本がそれにどう対処するかは分からな
い。

この記事へのコメント