アメリカ、掟破りのホルムズ海峡を逆封鎖、窮鼠(トランプ大統領)猫を噛む。アメリカの一気の逆転勝利の可能性
アメリカとイランの停戦協議は予想通り決裂した。どうに
も合意に至らない項目があったというが、現実の世界に対し
て真の重要なことはホルムズ海峡の通行、石油タンカーの
通行である。イランの核開発問題より遥かに重要な問題であ
る。重要なのは石油であって核兵器開発などではない。核兵
器などパキスタンもイスラエルも保有している。だが決して
使わない、使えない。
中間選挙を控え、トランプ大統領の立場は危機的である。
支持基盤であったMAGAも分裂の様相だ。退陣の動きも急
である。完全に失墜の状況である。軍事的優位が逆にイラ
ンの地政学的優位と戦略的勝利を導いてしまった、という
アメリカにとって不都合な様相である。真の重要なことは
「経済」であり、そのために石油ルート、海峡支配のイラ
ンの圧倒的優位から戦略的勝利ということだ。それを我が
ものとしたかのようなイランの非対称戦略であった。
アメリカは全くにっちもさっちもいかない、軍事的優位
の実証も何ら突破口になりにくい。トランプ大統領の政治
的な崖っぷちの状況がそれを物語る。「トランプのために
世界はこれほど困り果てている」何かトランプ大統領に突
破口があるのか、である。単に軍事的圧力では今までの繰
り返しである。「アメリカは勝利した、ホルムズ海峡開通
は関係国が勝手にやれ」がいかに最悪の判断であるか、だ。
そこで飛び出したのは、イランの戦略的カードを奪うこ
としかないだろう。逆封鎖である。何よりも現実にホルムズ
海峡を物理的、戦力的に封鎖できる能力を持つのはアメリカ
だけである。ドローンでタンカーは撃沈できないのである。
機雷も見せかけ以上のものではない。イランに「頼むから
ホルムズ海峡を開放してくれ」と懇願がいかにイランを利す
るか、である。・・・・・だから、逆転の発想である。そも
そもイランに海峡封鎖の力はないのである。ただ掃海は必要
となる。
つまりただ重要なのは経済であり、核兵器などではない。
経済とは石油である。そのための航路、海峡封鎖の実質、
力はないのに封鎖の脅しのイランによる独占、それに翻弄さ
れていたのだが、発想の転換がいかに事態を変えるかである。
米海軍がホルムズ海峡を通過し、もしイランが攻撃を加えれ
が、今度こその攻撃となるわけである。イランが海峡封鎖を
いうカードを失った時、惨めである。イランの戦略的敗北で
ある。
石油、ナフサの確保という点ではなお日本には大きな問題
がのしかかる。アメリカ勝利は見えたが、なお日本は苦境が
続く。ナフサを原料とする樹脂製品はあまりに広大だが、そ
の多くが製品供給停止が現実化し、また目前に迫っている。
この記事へのコメント