工務店、塗装点、防水業者、建設業、・・・もう限界。高い安いでなくモノが入らない。GW明け以降に倒産続出の危機


 実はこのイラン戦争、ホルムズ海峡封鎖前から、二年以上
前から何かとモノ不足という状況があった。例えば薬品不足
だ。多様な薬品が供給停止、極端な不足が顕著だった。歯科
でも多くの用品、ケミカル製品に供給途絶、輸入停止で受注
停止は多かった。それが今度のイラン戦争、ホルムズ海峡封
鎖、湾岸諸国のミサイル、ドローン被害でどうしようもない
状態になっている。歯科用銀合金、歯科麻酔薬など遠の昔か
ら受注停止で入手できる可能性はないに等しい。それが、全
ての用品、製品の出発点のナフサの不足となると、専門的ケ
ミカル製品、用品は軒並み受注停止になりかねない。

 だが医療はまだなんとかなるレベルだ。最も深刻な業界は
広義の建設業界である。工務店、塗装店、防水業、リフォー
ム業者、建設業、・・・・・・もう資材は入らない。モノが
ない、高い安いのレベルじゃない。シンナーはまず真っ先に
不足が顕在化している。塗装業者は仕事ができなくなってい
る。ウチもじつは最近、塗装業者に吹付けを依頼、時間はかか
っても見積もりは出て、「出来る!」と思ったが、やはり厳し
い「用品、資材が入荷したら」というお話、もうずっと連絡は
ない。

 とにかくモノがない、極端な不足だから工務店を典型として
業界全体が存亡の危機だ。かりにモノがはいっても価格は高騰
している。状況で値上げも、と契約書に明記していても、値上
がりが半端ないのだ。そのまま契約者に請求もできず、とにか
く利益ゼロ、かもう赤字で工事を行う、とにかく入金を誘わな
ければ、と悲惨なのだ。

 いまどき、身の回りのもの、家を形作るもの、諸設備、諸製品
でナフサ由来でないものを探すのが至難だ。ブツは製品に入らず
とも製造過程で石化資材が必要というケースは多い。トイレット
ペーパーなどは紙だから心配ない、といっても製造に莫大な重油
が必要だ。石油の恩恵のないものはほぼない。

 ユーチューブでも工務店関連の方々が深刻な窮状を訴えている。
なにせ肝心の資材が入ってこない、モノがないのだから。シンナー
な無論、断絶材もない、防水材もない、ユニットバスもない、ない
ない尽くしである。だがこの深刻な状況は他の業界にも波及する。
ディーゼル用のエンジンオイルもない、アドブルーもない、なら
早晩、物流も遮断されるわけだ。

 政府はナフサ調達と気炎を挙げているが、現実は現実だ。ナフサ
は保管の概念がないほど短期保管しかできない。

 日本はナフサを2000万KL以上輸入、中東と韓国と足せば90%近い。
韓国のナフサも中東原油からだから要は中東だ。

 国内製油所で1300万KLほど生産でも95%以上が中東産原油からだ。
それが入ってこない。

 アメリカから遠路はるばる原油輸入でも日本の製油所の企画に合
わないから石油化学製品を製造できない。

 政府が、まして高市がナフサは年明けまではある、と大風呂敷でも
「根拠がない」のだ。あの中東系のナフサ、中東原油からのナフサ製
造が消えたのである。備蓄原油も刻々と減る。

 要は中東情勢の沈静化、海峡開放だが、湾岸諸国のダメージは大き
い。

 ベトナムなど外国にいい顔ばかりしても国内はどうだ。中小零細はGW
明け、6月からは存続すら危ぶまれる。

 日本、戦後最大の危機は何ら言い過ぎではない。

 
 ナフサ輸入の90%ちかく中東湾岸諸国と韓国(中東原油使用)

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