結局、ホルムズ海峡封鎖は開放には悲観的にならざるを得ない。アメリカ中間選挙の結果が重要

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 日本は表向き、平静である。無論、シンナー、塗料、防水材、
断熱材など建築資材はかなり前から決定的に不足であるが、補
助金でガソリン価格はむしろイラン紛争前より安いくらいだ。政
府は「安心していい」を繰り返す。もちろん、既に数多い、不足
、受注停止の資材、用品は無視しての話である。「安心していい」
というのは政府の仕事である。無論、安心して濫用してしまうと
備蓄された石油の枯渇が早まるだけである。公称の備蓄日数は必ず
しも実態ではない。実際は公称日数より、かなり短い。

 日本からすれば、理屈抜きでホルムズ海峡の封鎖が開放されるこ
との一択なのだが、要はアメリカとイランの協議が合意に至らねば
ならない。イランがアメリカに提案した条件にトランプ大統領は核
放棄最優先として合意を拒否している。他方でアメリカによる海峡
逆封鎖でイランの石油施設は限界に達しようとしている。イランの
提案を読めば、確かにごもっとも、と思わせる内容だが、アメリカ
はそれを問題のすり替えだということなのである。イランは交渉で
も非対称性であり、イランも逆封鎖で経済が窒息しかねないが、だ
が世界の石油市場の混乱が高まるのみである。ホルムズ海峡はイラ
ンとってやはり命綱である。

 さてイランの提案は3段階で成り立っている

 ①30日以内に戦闘の完全な終結を目指し、再発を防ぐ国際的な
 枠組みを提案する。さらにイランとアメリカがともに侵略行為
 をしないことを確約の上、この枠組みにイスラエル含める。

 米軍による港湾封鎖の解除に合わせ、ホルムズ海峡を段階的に
開放し、機雷の撤去はイラんが責任を負い、アメリカの支援も受
け入れる。イラン周辺からの米軍の撤退

 ②イランが最長15年でウラン濃縮を停止する案を議論する。期限
が到来したら、濃縮度を3.6%として再開を要求する。核施設の解体
は拒否する。イラン制裁解除に向けた明確な仕組みと凍結資産解除

 ③イランがアラブ諸国を含む周辺国との戦略的対話を開始、アメ
リカ主導ではない地域全体での安全保障システムの構築。

 
 中東の恒久平和案のようにも見え、好ましそうに思えるが、これ
をトランプ大統領は拒否するというのだ。核の先送りが許せない、
ということだろうか。


 だが日本など、アジア諸国には海峡開放は死活問題である。

 アメリカは、またイスラエルも核で譲歩しないにせよ、現実はアメ
リカの中間選挙、10月の結果だ。そこまで海峡封鎖がつづけば、日本
は無論、アジア諸国は完全にアウトになってしまう。中間選挙で共和
党は必ず敗北する、にしてもそこまで封鎖が続けば日本の石油備蓄も
枯渇する。

 最悪の覚悟も必要にしても、事態は深刻である。

 

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