国の責任は「ナフサ」までではない。実際の資材、製品までの供給まで国の責任である。「ナフサ」を責任回避に利用するな
とにかくブツがないという訴えが噴出しているのは周知のと
おりである。建築資材、住宅設備用品、塗装関連は当然として
最近はエンジンオイル、特にディーゼル用のエンジンオイル、
アドブルーの不足に悲鳴が上がっている。食料品の容器が従来
の数量だけ確保できない、ということで食品、また製菓業界に
ナフサ不足の直接、間接の影響が及んでいる。
あらためで政府、高市首相のいう
ナフサが「全体として」は足りている、という言葉の意味を
考えてみよう。
①従来は年間ナフサの輸入は2100万Lほど、国内製油所で
1300万Lほど製造されていた。
②ナフサ輸入の85%以上が中東諸国、韓国からでこれがイラン
戦争から輸入が絶たれている。インドからのナフサ輸入もゼロで
ある。
③国内製油所の使用原油は95%以上が中東からだったから、こ
れもほぼ絶たれている。ナフサもその中東産原油を使用だからこ
れも絶たれている。無論、備蓄原油の使用は可能でも、あくまで
備蓄用で使い切ったらもうおしまいだ。
④アメリカからのナフサ輸入が激増しているという。従来はナフ
サ輸入の1%ほどだった。アメリカのナフサ生産量は550万Lであり
、日本の従来の生産量から見ても少ない。
④中国の国内製油所でのナフサ生産量は従来は8100万L。中国の
石油中東依存は50%前後であり、イランがその中でも多かった。
またベネズエラからの輸入も減少であるからナフサ生産相当に、
低下しているはずである。
⑤国内製油所生産の石化製品輸入額 4600億円 輸出1兆4600憶
円、。差し引き、一兆円の出超であるが、これら輸出入が大きく、
減少しているはずだが、トータルでは国内的にはプラスとなる。だ
が原油自体、日本も輸入できず生産は減少している。
⑥世界のナフサ生産量、国別は正確な統計がないが、各国の製油所
の規模に比例しており、中東、中国、インド、アメリカ、日本が大き
いが原油生産がない日本はどこまでも中東依存である。
要するにナフサは
1️⃣備蓄量は少ない
2️⃣従来、ナフサ輸入国の中東、韓国で85%以上で年間1800万L。
これが途絶えている。国内生産、1300万Lは中東からの原油輸
入が停止状態で大きく減少している。
3️⃣ナフサからの基礎資材、それからの中間資材輸入はほぼ止まっ
ているが、逆に石化製品の輸出もとまっている。
端的云えば中東からのナフサ、原油輸入停止の影響は最も大きく、
アメリカからの輸入でもとうてい補える量とはなり得ない。
以上、概観だがナフサが「足りている」はずはない。従来分の供給
はあり得ない。だから「ナフサは全体として足りている」と政府は云う
のだが、これは中間資材の在庫も含んでのトリックだ。
イラン戦争、ホルムズ海峡開放のメドがない以上、ナフサの供給の
確保は出来る可能性はない。
だが重要なのは
高市首相が「ナフサが全体で足りている」という主張を持って国の責
任は果たしている。あとは流通など、民間が悪い、政府には責任はない、
という主張に隠された邪悪な目的だ。
そもそも確保したナフサの量、具体的な調達契約など一切公
表せず、「手柄は自分」で現実が不都合なのは「過剰発注など
する悪いやつがいるから」という空虚な責任転嫁の論理で一貫
なのだから、お話にもなるまい。
政府の責任は「ナフサを全体として不足ない」ことで終わらない、最終
の業者、市民が必要とする製品、資材の供給までが国の責任である。
ディーエル用エンジンオイルの不足は即座に物流に関わってくる
深刻な問題だ。アドブルーもである。
高市首相が「ナフサが全体として足りている」を繰り返すのは
、それで国のの責任は果たしている,あとは知らない、責任はない、
という責任回避の精神構造、それが問題なのだ
構造こそ問題なのである。
ナフサも全体!で足りているとは言い難いが高市でも、言葉で
帳尻を合わせることは出来る。だが現実に業者、市民が必要と
するものはナフサではない。
6月から詰むというが多くの資材で詰んでいる、末端の資材、
製品の供給に国は責任はないと言うなら政府失格というものだ。
ナフサのもつ曖昧を利用し、責任回避の亡者と首相たる高市
が成り果てているのが問題なのだ。
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