イラン戦争のアメリカの敗北で問われる日本人のアメリカ最強伝説、日米同盟こそ唯一の選択、アメリカのデモクラシーこそ正しい体制
対イラン戦争でもはやアメリカの敗北は明らかである。イラ
ンという国に内在する連綿たる歴史的な強靭な精神性、国土の
大半が花崗岩の高地という無類に防御に強く、核攻撃も跳ね返
す強靭さ、イラン指導部を哲学者のカントとすればトランプな
ど無教養な町の与太者レベルだろう。戦争もイランが巧妙な非
対象的な戦術で圧倒的な軍事力のアメリカを翻弄している、・・
・・・・で括れない。ミサイルの打ち合いでアメリカはイラン
に負けているのである。ドローンでさえである。
日本は対米戦争でのあまりに散々な敗北から、アメリカは
世界無比の工業力、生産力と科学技術ををもつ絶対に負けな
い至高のデモクラシーという体制を持つ国であり、日米同盟こ
そ唯一の選択肢と戦後一貫して官民挙げて唱え続けてきた。
お蔭で戦後何十年経ったのやら、まだ米軍が日本の空を支配し
ているという、あきれた占領体制の継続だが日本政府は日米合
同委員会体制こそ憲法にはるかに優越するという世界史でも例
を見ない奇観というほかない。「憲政史上初の女性首相」が
いつもの芸当ながらトランプ大統領に抱きつくという醜痴態を
犯すというシーンを思い出せばいい。
朝鮮戦争では米軍は勝てず、ベトナム戦争では敗退、でも日
本人は「ソ連、中国が支援したからだ」くらいに軽く考えるだ
けだ。アフガンでも撤退、「本気でやればできるがアメリカは
価値がないので撤退しただけ」とまた日本人は考えた。だが
イラン戦争ではミサイル打ち合いで負けている。結局、ミサイ
ルも弾薬も尽きて停戦に持ち込んだが、イランはますます意気
軒高である。非対象戦術も確かに有効だ、だが真向でもアメリ
カは弾薬が尽きている。
対米戦争前、アメリカの圧倒的な生産力を知るものは日本は
無謀な戦争を始めた、と慨嘆した。軍事力を支えるのは工業力、
であると早くから認識されていて、その通りになって日本は焦
土化した。だが現在だ。軍事力の根幹である工作機械製造能力
は1980年代初期くらいまでアメリカは世界トップだったが、今
は転落、圧倒的に中国、ドイツ、日本、韓国である。特に中国
だ。民間造船は中国が世界シェア70%を超え、次いで韓国、日
本、でアメリカときたらシェアは0.1%、世界最下位レベルで、
ただ軍用艦船に特化だが民間造船なくして造船工業力はない。
自動車生産も現在はトップは中国で二位の3倍の生産量である。
自動車生産はなおアメリカは世界2位でも輸出には全く向かない。
それにしてもアメリカの人口3億5千万人以上を考えれば、ア
メリカの生産力の低下は著しい。ミサイルの打ち合いでイラン
に敗れ、自慢の産軍複合体も弾薬が供給できず、力の低下を露呈
してしまった。
依然として日本のオールドメディアは自民党政府の続ける「
日米同盟の深化こそが唯一の正しい不変の外交政策」に圧倒的な
賛辞を送り、すぐ横の隣国を敵対視する思考を「深化」させるの
みだ。イタリア女性首相は「アメリカしか原爆を実際に投下した
国はないでしょう」とトランプに反論した。高市の醜痴態と較べ
ればいい、見識の隔絶だ。ともかくアメリカ絶対最強、日米同盟
こそ唯一の道、という思考停止を日本人はいつまで続けるのか、
である。イランとミサイルの打ち合いで負け、弾薬が付き、空母
三隻中東に集めても、艦内の食事の悪さに乗組員から悲鳴があが
るほどなのだ。地の利がある中国とミサイルをかりに台湾有事で
アメリカが打ち合っても勝ち目がないのは明らかである。もはや
アメリカ最強でもなんでもない、以上、福田武夫元首相の唱えた
全方位友好外交の価値を認識すべきだ。時代錯誤の思い込みにい
つまで囚われている日本なのか、である。
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