歯学部が全て修羅場化、もはや入るべき学部ではない
今年の歯科医師国家試験、トータルでは2837人受験、1757人
が合格、合格率は61.9%だった。・・・・・基本的に国は歯科
国試の合格率を60%前後、と考えている、それは多分そうだろ
うが、数ある医療系国家資格で歯科医師のみ、国は明確に新規
の歯科医師誕生を強力に抑制しようとしている、唯一の資格と
いってよい。例えば薬学部、新設が相次ぎ、現在、薬学部は全
国で実に78である。国立が14、公立が5,私立が59.私立の親
設ラッシュがすさまじい。薬剤師の需要がそれほどある?と思
ってしまうが別に国が薬剤師の数を抑制、強力に抑制しようと
は全く考えていない、が現実的な問題で2026年以降は薬学部の
新設を事実上、禁止とはしている。薬剤師国家試験の難易度を
上げようとはしていない。逆にかっては得点率、70%だったが
これを撤廃、事実上、、難易度を下げている。
だが歯科国試だけが別物である。最近、全問題数360問で80
問を「必修問題」とし、これで80%以上の得点が合格の絶対条
件となった。これは非常に厳しい。国は歯科医師国試に容赦な
いのだ。
これは例えば私立の伝統校、大阪歯科大を見れば良く分かる。
入学定員128人、入学者128人、充足率100%だ。定員は無論、
このところ長く変更はない。
だが定員128人でも新卒の出願数71人、で国試受験に至ったの
は57人である。出願はもう最終学年も押し詰まった時期と思うが
そこでなお、国家試験に受かる可能性を考え、篩に、フルイにか
けているのだ。新卒の合格率は全体で80%だが、これは各歯学部
、毎学年、進級で徹底してフルイにかけ、最後の最後でもフルイ
にかけるのが普通だ。いったん、新卒で不合格となると泥沼であ
る。既卒の合格率はわずか27.8%でえある。あのハイレベルで知
られる、かっての東京歯科歯科の東京科学大も既卒は7人受験で
合格者は1人でしかない。受かるなら新卒しかない、といってよ
い。
国試合格率は私立は即座に経営に響くし、国立といえども、あ
まりに合格率が低迷すれば廃止、に至らずとも予算削減の口実に
されかねず、その昔、何も受験対策しなくても100%という時代は
夢の彼方で、それはそれで国立も国試対策に血道を挙げねばならな
いわけである。
ともかく毎学年での進級で全歯学部、徹底したふるい、留年は当
たり前、卒業年度も直前模試で低迷なら国試に出願していても私立
などは受けさせてもらえない、のは普通である。歯学部は完全に修
羅化しているのだ。
かりに幸か不幸か、国試合格でもその先がまた厳しい。コンビニ
との比較ではコンビニが怒ったというほど歯科医院は多い。開業で
もやらないと生涯勤務の場所は超例外的でしかなく、ここでも、とん
でもなく厳しい。
もう入るべき学部ではない歯学部なのである。
実習風景、広島大学歯学部
この記事へのコメント